僕の忘れられない素敵な記憶はレトロな缶の中に
綺麗にしまっておくよ。
たまに取り出して
美味しい紅茶と一緒に
思い出を静かに味わったりね。
でもね、浸り過ぎないくらいにあっさりとさ。
「忘れられない、いつまでも」
ハナミズキが咲き誇り
美しい季節の風は
ふわりとそよぐ。
こんな五月が
来年もやって来るだろう。
心地よい笑い声が
ずっと続くことを願って。
「一年後」
「初恋の墓地」と呼ばれるロマンチックな場所を知ってるかい?
ここには自分の初恋の感情を祀るんだよ。
初恋に捧げた思い出がたくさん詰まっている
青春のひとコマを刻んだ特別な場所なのさ。
そうだよ、重い肩を抱えたくたびれたおじさんがその墓地を訪れるんだ。
そして墓地から帰ったおじさんの姿には奇跡のような変化が起きているんだよ。
まるで少年のような頬で彩られ
清々しく生きる活力を取り戻した様子に変わるのさ。
今おじさんの胸の中は初恋の思い出で溢れている。
青春を取り戻したかのような若々しさと誇りに満ちているんだ。
そんな場所を見つけてごらんよ。
「初恋の日」
明日をもう知ることがない
消滅の予告なんかがあったとしたら、とても嫌だ。
だけど想像して感じたことは
今という瞬間の重要性。
今日という一日と
大切な人に
改めて感謝する。
Live as if you were to die tomorrow.
「明日世界が終わるなら」
遠い昔、僕は堕天使だったんだ。
カッコよくてちょっとワルな感じのイケメンで、女の子たちにめっちゃモテてたんだ。
ある時、君に出逢って本気の恋に落ちた。
でも君の心を手に入れることは叶わなかった。
だから僕は自分の魂を神に捧げ、赦しを得て
今は魔法使いとしてこの世に生きる。
君の心は手にすることはできなくても
君と同じ美しい世界で生きられたら幸せだ。
そう、僕は君のイケメン猫さ。
「君と出逢って」