君には何でも話してきた
どこにでも一緒に行った
何もかもを曝け出した
そう見せている、うまくできてると思う
1つだけ絶対に言えない言葉を、いつまで封じ込めていられるのか
喪うかも知れないものと、得られるかも知れないものを載せた天秤が
心の中でずっとずっと揺れている

(1つだけ)

君と交わした言葉
君と見た景色
君と歩んできた道のり
二人で見つけた沢山の大切なもの
それが僕のすべて
一緒じゃなきゃ、僕はもう僕でいられない

(大切なもの)

秘めた想いを明かすことは怖いけれど
今日だけは、嘘だといえば無かったことにできる
君はどんな顔をするだろうか
どんな答えが返されるだろうか
君の言葉に嘘がないなら
やっぱり怖い
錠に差し込んだ鍵は結局、回す前に抜き出した

(エイプリルフール)

僕を幸せにしたいと君は言った
君となら幸せになれると僕は思った
だから、いっしょにいられるだけでいい
そのままの君が隣にいてくれたらそれでいい

(幸せに)

まだ何気ないふりが出来ているだろうか
心ごと震わせるその声も
眩しいくらいのその笑顔も
慈しむようなその眼も
欲しくてたまらないから君の側に居ようとする
そんな僕に気がついているかも知れないけれど
今は知らないふりをしていて欲しい

(何気ないふり)