クラゲはねむるよ

旅路を終えて
大海原へと着地した

雨つぶの音ききながら

クラゲはねむるよ

水のなか

とあるちきゅうに包まれて


テーマ「雨音に包まれて」

えぐれてともって月のかげ

銀のひかりと波のおと

海辺に種をまきましょう

流れて消えていくように

いつか心が枯れたとき

どこかで花が咲くように


テーマ「美しい」

冬の降り積もったゆきは
ダイヤモンみたいにかがやいて

夏の小川のせせらぎは
夜空みたいにきらめいて

今日も澄み渡った空気は
ひだまりみたいにこの胸を満たすのに

どうしてこのせかいは

やさしいひとが泣くんだろう


テーマ「どうしてこの世界は」

コツンとけった
石ころけった

けって家までもってった
なんだか大事なものの気がして

玄関先に置いといた

あの石ころはどうしたろう

今も変わらぬ帰り道

あの石ころはどうしたろう


テーマ「君と歩いた道」

どこからか、お笛のおとが聞こえます

それはクラゲのなき声よ

クラゲがなくの

クラゲもなくよ

こえもなみだも海の泡

たったひとつのうたかたが

少女の夢を知っています


テーマ「夢見る少女のように」