初めて名前を呼んだ日を、

もう憶えてはいないけど

大げんかして「もう知らない」って

寂しくなって「ごめんね」って

嬉しいことがあって「ねえ聞いて」って

離れちゃうから「元気でね」って

君の名前を呼んだ日々



テーマ「君の名前を呼んだ日」

この世界にはいろんなかたちの孤独が多すぎて

私は何もできず靴底を濡らすだけ

それでも

私も、誰かも、ここにいるって

傘をはじく雨粒の音が証明していた



テーマ「やさしい雨音」

もう動かないことり

お姉ちゃんのことり

空色のはねと、小さなくちばしと
黒くてまんまるなおめめの

私の頭上を飛び回っていたことり

もう動かないことりを、
そっと包み込んで


テーマ「そっと包み込んで」

脱皮も羽化も　できぬ私は

いつになったら変わるのだろう


失った何かを知らぬまま

脱皮も羽化もできぬまま

ままならぬ今日を生きている



テーマ「昨日と違う私」

The sun is rising

There are used fireworks
on the Tetrapods

Yesterday’s fire color is Portulaka

Looking at the morning sun
remains me of that orange


静かな朝日が照らすのは
テトラポットと遊び終わった花火

きのう散らした光彩は

オレンジ色のポーチュラカ

火の花びらが残ってる



テーマ「sunrise」