(高く、高く。)🦜
あのね
僕達、雀は・・・ね。
凄く臆病で、
人間しゃん、も怖いんだよ。🦜
(でもね。)
「人間しゃん、の中には
優しい人が居るし、
・雀の天敵も
人間しゃん、が怖いから
ちゃっかり、人間しゃん
の
傍で暮らして
居るんだね。」🦜
✣だから、
大鷲しゃん、みたいに
飛ぶ必要が無いんだよ。🦜
✣それと、雀の羽は
高く飛べる
羽根では無いんだね。🦜
【それでも、秋の澄みきった
蒼く広がる大空を
高く、高く。そして
自由に飛んでみたい時も
有るんだよ。】
(子供のように。)🦜
あのね
僕は、まだ・・子供の
すずめ、だから。🦜
《子供のように。》
と
言われても・・・、
答えられない。🦜
(でもね。)
「人間、しゃん。
みたいに
❝人生、100年 時代。❞
なんて
長生き、出来無いんだよ。」🦜
❝雀の生命は、3年位。❞
✣自然は、厳しい・・。
・食べ物が無い時が有るし、
・寒くて凍える冬も有るし、
・恐ろしい、・天敵も居る。
✣だから、早く大人になり、
恋人を見つけて
子孫を残さないと
いけないんだよ。🦜
✣其れが雀の定め、
自然の摂理には
逆らえないんだね。🦜
【僕も、ずっと子供で
お母しゃん、に甘えて
居たいけど・・
ね。 】🦜
(放課後。)🦜
あのね
・僕達・・雀の勉強はね。
食べ物を探す方法や、
・危険な
天敵から
身を守る方法を
勉強する事
なんだね。🦜
✣人間しゃん、みたいな
義務教育は無いけど、
・生き残る方法を
勉強するんだね。🦜
「放課後、何してるかと
聴かれても。🦜
・テレビは、無いし、
・ゲームも、無い。
まして、
・漫画なんか、観ても
全然、面白く無いし
読め無いんだね。」🦜
✣だから、放課後は、
電線の上で皆を
観察しているんだよ。🦜
・今日は運転違反で
警察に捕まった
車が居るとか。🦜
・まだ小学生で
可愛い女の子が
歩いて居るなとか。🦜
【世の中の移り変わりを観察
しているだよ。】
(カーテン。)🦜
あのね。
・何時も僕に
優しい、
叔父さんがね。🦜
・僕の為に
カーテンの
付いた、小さな
寒さ避けの
避難小屋を
作ってくれたんだよ。🦜
「普通の
寒さなら、
《ふくら雀。》
になって、
寒さは凌げる。」🦜
・でも
✣大寒の、吹雪の
時はさすがに
耐えがたき
寒さんだね。🦜
✣そんな時の為に
叔父さんに、
お願いして、
避難小屋を
作って貰ったんんだよ。🦜
【ただ、余り小さ過ぎて
僕が、入るの
がやっとで
娘雀しゃん、が
入ると僕が入れないんだよ。】
(涙の理由。)🦜
あのね
よく・・。
(雀の涙。)と
言うよね。🦜
・給料か少ない事。
・ボーナ゙スが少ない事。
・小遣いが少ない事。
(量が少ない、時に使うけど。)🦜
《すずめの僕に失礼なんだよ。》🦜
「すずめ、は
本当は
心優くて、
情け深いんだよ。」🦜
✣家にお金が無くて
病気の家族の
治療が
出来無い人を
見ると🦜
✣雀は涙、流して
神様に伝えて
回復を
願いするんだよ。🦜
【その優しさ、と
情け深さが
有るから、眷属の一員に
成れたんだからね。】