それは母がよく使っていたものだった。
浅いキズがあちこちにみえ、カップの底には
茶渋が円を描くように渦を巻いている。
一緒に買い物をした後に家で一息ついたとき
夜更けに台所のシンクに置いてあったり
自分の飲み物のついでに母の分を注いだり
いつもそばにあったそれは
久々に実家に帰ったときも現役でそこにいた。
見かける度に思うよ。
ただいま、母のそばにいてくれてありがとうってね。
これからも、どうか末長く母の相棒でいてね。
「マグカップ」
勝ち負けなんて関係ない。
その過程が大事なんだ。
だなんて綺麗事をたまにみかける。
もちろん間違ってないと思うし、過程にも価値があると思う。
勝ちには今までの努力が報われるし
負けには勝ちにはない貴重な経験が含まれる。
綺麗事も報いも貴重な経験も
どれも必要なものだろう。
そのなかで、"わたしの心"が選ぶものはもちろん…
「今日の寮対抗こそ、勝ちに行く!!!!!」
「んね、そろそろ舞踏会で1位とりたいところ!」
「それそれ!!!けど私、ラスト40分参戦できたらいいところなんだよねぇ。もっと深夜開催にしてくれたら間に合うんだけど」
「それはそれで、眠たすぎ、、充電もない…って言ってまともに参加できないんじゃ…w」
「さっすが幼馴染み。私のことよくわかってらっしゃる。ってことで」
他力本願である。
「勝ち負けなんて」 HPMA side.T
あの雲の向こうは
あの海の向こうは
あの丘の向こうは
トンネルを抜けた先は
暗い闇を進んだ先は
楽しげな看板がたてられている扉の中は、
いったい何が広がっているんだろうと
君の背中を見ながらいつも思っているよ
「まだ知らない世界」 Sky
生きるってずっとうっすら苦しくて
その時々に面白いことと嬉しいことが起きる
そしてまたうっすら苦しくて
たまに息を忘れるくらい沈むことがある
それでも
あの人は元気かな、
また一緒にどこかに出掛けたいな、
今度会ったらあのプレゼントを渡そう、
などなど、人を想うことを忘れない私たちの明日がいいものでありますように。
「元気かな」