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3/24/2024, 11:20:13 AM

「今年の夏は過去最高を大きく上回る圧倒的な暑さになるでしょう。」今朝のニュースが頭をよぎった。体中が汗だらけで今にも倒れそうだった。俺は水分をとることにし、少し休憩に入った。「ちっ何やってんだよあいつら、一人じゃ人手が足んねえよ。」暑さにやられイライラし、一人で愚痴ばっかり言っていた。すると突然「やめろぉ!!」と悲鳴が響いた。反射的に後ろを振り向いた。後ろは少し下った所に大きな木があり、その奥から聞こえたものだと思う。少し時間が余っていたので気になり近づく事にした。何か物音がする。木の陰から覗いてみた。俺は腰が抜けた。黒いスーツの男が石を振りかぶり、もう一方の小太りの男を殴ったのだ。頭から血が出て地面に倒れた。黒のスーツの男を俺は知っていた。最初に俺に優しく接客していたあの男だ。おそらく殺されたのは客だろう。俺は急いで下った坂を全力で走り登りもといた場所に戻る寸前焦っていて足元にある紐に引っかかり地面に頭を思いっきり打った。一瞬で意識が飛んだ。「おい大丈夫か!!おい目を覚ませ!!」

俺は大学ニ回生のなんの取り柄もない至って普通の男だ。今日はバイト仲間のゆうじ、かいとで祝日を使いキャンプに行く日だ。俺はキャンプ経験がまあまあ豊富で経験者だ。他の二人はキャンプに行ったこともない初心者だ。俺がリードするつもりだ。朝のニュースを見終わり、集合場所に向かった。着くともう二人が先にいた。「よし、行くか。」キャンプ場には三時間かけて車で行くことになっている。ガンガンに冷房をつけていた。車の中では今日のキャンプでのスケジュールを話した。二人は納得したような顔をし頷いていた。キャンプ場に着いた。このキャンプ場は人気で予約を取るのが難しかった。チェックインしている時に俺が財布の中身を床にぶちまけてしまった。焦った俺に、「大丈夫ですよ。ゆっくりで。」とニコッと笑い落ちた小銭を一枚一枚丁寧に拾ってくれた。「すいません。ありがとうございます」俺は接客のいい定員さんだなぁと思った。無事チェックインも終わりキャンプ場に向かった。向かっている途中大きな木があるなあとか思っていたら、ゆうじが「スマホどっかに落としたかも」と言い出した。ゆうじが取りに戻ると言い出した。でもゆうじはだいの方向音痴だ。「多分一人で戻ったらここまでまた帰ってこれないだろう」と言いかいとも一緒に付いていくことにした。俺は一人でキャンプ場まで向かった。キャンプ場につき本当は三人で建てるはずのテントを一人で建てていた。「おい大丈夫か!!おい目を覚ませ!!」スマホを見つけて帰ってきた二人の声で俺は目を覚ました。何故か意識が飛んでいたのだ。友だちが言うには紐の上でうつ向きで倒れていたと言うのだ。「今日は暑いし熱中症だろう。俺達が建てとくから、お前はそこで休んどけよ」と言い二人は作業に移った。俺は何か忘れているような気がした。目を覚ました。俺が寝ているうちにテントが建っていた。腹も減ったし次は飯にしようと飯にした。そこから次の日になりテントを片付け、キャンプ場から歩きチェックアウトに向かった。すると何故か。一人ずつ呼び出された。次は俺の番だ。何故か定員は大きな石を持っていた…