いるめ

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8/3/2025, 3:44:48 AM

波にさらわれた手紙

砂浜に書けば届くだろうか
海に撒いたあなたへの手紙

8/2/2025, 9:17:54 AM

8月、君に会いたい

8月、日差し照りつけるこの季節になると君のことを思い出します。
君は今、どこで何をしているのでしょうか。
君がいなくなってから3年が経ちました。
君の残したレモンの木は順調に成長しています。
僕の貸した10万円は順調に増えているのかな。
君の無事と投資の成功を願ってこの手紙を書いています。
風の噂で聞いた住所だから、君に届くかは分からないけど。
もう一度、君に会いたい。
お返事待っています。

7/31/2025, 11:59:51 AM

眩しくて

あの人が眩しくて
私の心が照らされていく

あの人が眩しくて
私の心に影がおちる

あの日が眩しくて
未来がどうも暗く見える

あの日が眩しくて
眩まないように前を向く

7/30/2025, 2:33:47 PM

熱い鼓動

朝目覚める。なんだか動悸がする。
心臓の音がドッドッと聞こえる。
それに呼応するかのように熱い気持ち、活力が湧いて出てくる。
仰向けで思う。
「今日を素晴らしい日にしていこう」
そんなこと思うのは何年振りだろうか。
こうしちゃいられない。
ガバッと上体を起こす。
その瞬間、体から何か転がり落ちた。
見ると、ハンマーを持った小さいおじさんがいた。
…ハンマーを持った小さいおじさん?
理解が追いつかないうちに、それは視界から消えた。
鼓動は止まっていた。
…私は叩かれていたのか?
…胸を叩かれた振動を鼓動と思っていたのか?
試しに胸の辺りを軽く叩いてみる。
鼓動するようにリズム良く。
さっきまでの熱い気持ちがまた湧いてくるような気がした。

7/30/2025, 2:10:05 PM

タイミング

バスのドアが閉まり始める。
何とか体を滑り込ませる。
ギリギリのタイミングだ。
さぞかし注目を集めてしまっただろう。
顔を上げる。
他の客の視線は私、ではなく前方に集まっていた。
前を見ると目出し帽を被り拳銃を手にした男がいた。
バスジャックだ。
なんてタイミングだ。
心の中でため息をつき、目を閉じる。

そしたらよう、その滑り込んできた男の筋肉が盛りあがって、スーツも破けて、その中からヒーロースーツが出てきたのよ。
ありゃ、まさしくスーパーマンだな。
そこからは一瞬だった。
あっという間にのされて、気づきゃお縄ってわけよ。
あのヒーロー野郎、地球に来て一日目だってんだろ?
なんでそんな日にバスジャックなんてしちまったかなぁ、俺は。
とんだバッドタイミングだよ。

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