Open App
11/18/2025, 2:09:09 PM

 記憶のランタン
 暗い部屋を彷徨っていると
 ランタンを見つけた
 恐る恐る火をつけた
 
          セーブ完了...

 がたんッ
 後ろから物音がした
 物が落ちたというよりは重たい生き物が落ちた音だった
 
        ▶ 近づいてみる
          様子を見る
 
 ガシュッ!
 未知の生物にやられてしまったようだ

          ロード中...

 目を覚ますとランタンに火をつけていた
 がたんッ
 また、後ろから物音がした
 今ならわかるあの未知の生物だ
 
          近づいてみる
        ▶ 様子を見る
 
 大きなその未知の生物はこちらに気づいたようだった
 選択肢はもうないのに…
 ガシュッ!
 また、未知の生物にやられてしまったようだ
 
 私はまたこの記憶のランタンからやり直すのか?
 
 
 
 

11/17/2025, 11:15:25 AM

 冬へ
 冷たい風に重ね着をして対抗する季節となりましたね。
 冬はおかわりなくお元気でしょうか。
 わたくしはいつもの彼らに色を着せるのに大忙しです。
 きっと、冬の頃にはまっさらな彼らを観られることでし
 ょう。
 人々は明後日には冬が来ると仰りますがいつ頃こちらに          
 来られますか。
 わたくしの仕事が減るのは少し悲しいものですが、冬が        
 早く来ることは幸せでございます。
 では、彼らが呼んでいますので
 また会った時にお話しましょう。
                      秋より

11/16/2025, 11:35:32 AM

          君を照らす月
       「真面目に生きてきたんだね」
          「偉かったね」
       「でも、辛くなったんだよね」
   「だめなこと、してみたくなったんだよね」
          そんな事を言う君
          君を照らす月は
         君を妖美に映していた  
     月に照らされた言葉は心に刺さった
        君の言葉だから刺さった
         そんな月に感謝して 
        君を照らす月に感謝して 
         君の手を取ったんだ
    

11/15/2025, 2:48:39 PM

    木漏れ日の跡
  
   寒くなってきたこの時期でも
   昼間の日差しはあったかい
   木陰で休むあの子の肌には
   木漏れ日が降っていて
   キラキラまつ毛が光っている
   こちらに気づいたあの子の微笑みは
   まるで木漏れ日の跡のように
   儚く薄く綺麗だった

11/14/2025, 11:27:15 AM

          ささやかな約束
       
     「 この子に命を与えてください 」
         そう聞こえてきた
       神に願うなど無謀なことを

      一人の青年と死にそうな少女…ね
        自分の命と引き換えに
          少女の命をと?

       覚悟の決まった青年だこと
      こんなに覚悟の決まった青年が
       死ぬなんてもったいないなぁ
   
          なぁ、青年
       我と約束をしようではないか   
       その少女の命と引き換えに
          『 己の命 』
           ではなく
         『 己の記憶 』
         と引き換えでどおだ?
     
     そう、これはささやかなプレゼント
     少女の命なんてささやかなものだろう?
        これはささやかな約束
          そう思うだろう?
    
    

Next