ひとりきり
この部屋には 今、私だけ
私だけが存在する
時計の音が響くこの部屋
ひとりきりの時間って大事だよね
心の休まる一瞬の間
ギスギスの間にもギラつく視線にも
期待の目でさえ見られない
楽で何も考えなくていい
ひとりきりは私にとって大切だ
フィルター
夏終わりの夕方
7時になってしまった帰り道
暗いと感じないのに、寂しさが漂う
まるで青いフィルターがかかったよう
手も木も道も全部夜のフィルターがかかっていく
仲間になれなくて
上靴がなくなってたの 上靴を隠したの
教科書を忘れちゃったの 教科書を捨ててやったの
ぜんぶ、全部ゴミ箱に…
あの子と仲良くなれなかったから
先生は気づいてくれない 先生には気づかせない
あの子が殴ってきたのに
いきなり殴ったあの子と 勘違いしてるあの子と
仲間になれなくて
雨と君
昇降口で立ち止まる君
「雨だーさいあくー傘ないー」
と独り言言う君
相合傘を期待する僕
チラチラとこちらを見ている君
どうしようと困った僕
大きな声で言い始める君
気づいてしまった僕
「あ、傘忘れてきちゃった」
目が点になる君
淡い恋心砕かれ、ため息つく君と僕
「なんとかなれ〜!!!」
と言い走った君
雨に濡れても走り続ける君
雨と君を見て惚れた僕
『
誰もいない教室
涼しい風が通る廊下
蝉の声はとっくに消え、連日の豪雨で冷たい
目を開ければ誰もいない、教室と僕だけ
みーんな掃除をサボっている
今頃あいつらは呑気にカラオケだ
あいつはきっと両手に花
僕の両手はほうきにゴミ
「なんなんだよまじで、、くそが」
誰もいない教室だからこそ
僕の声は強く響いた、、、
』
(って、独り言言ってる場合じゃないか)