…きっと忘れない…
あの日見た君の泣いた顔
私より一つ上なのにわんわん泣いた君の顔
助けなきゃって思ったの
擦りむいた君の足に絆創膏を貼ってあげたの
その時言われたあの言葉
『ありがとう、次は僕が守るから』
それから時が経ったある日
お出かけ中、知らない人に腕を掴まれた
逃げないとと思ったの
知らない人が倒れて横には君が立ってたの
その時言ってくれたこの言葉
『大丈夫?僕ちゃんと守れてた?』
君に言われた言葉たち
きっとずっと忘れない
「 『なぜ泣くの?』と聞かれたから 」
私は今怒られている
あの子を思いっきり殴ったから
先生ガミガミ言っている
あの子の両親怒っちゃうから
あの子が泣いている
頬が真っ赤に腫れたから
なんで殴ったって言われた
なんでって、なんでって
あの子は私を叩いたから
叩いたのはあの子なのに
『なぜ泣くの?』と聞かれたから
: 足音 :
コツコツコツコツ 来てる?
コツコツ、コツッ 止まっ、た?
コツコツコツコツ また、動いてる…
コツ、コツ、…… バレ、てる?
コツ、コツコツ なんで歩き回ってるの…
コツコツ、…コツンッ え、上から何かが…
グシャッ
コツコツコツコツ
コツコツ
コツッ
彼女はそのまま行方をくらましたようです
足音の正体は何だったのでしょうか
まぁ、貴方がたのご想像におまかせしましょう
…終わらない夏…
ニュースで、ネットで、ラジオで
日本中が騒いでいる。
「「12月となっても夏日続く!」」
そんな話で持ちきりだ、今日の気温も…
考えるだけで暑い、この夏が終わることはあるのだろうか
このまま、クリスマスを、年を過ごすのだろうか
桜はもう、見られないかもしれない
いつ終わるかわからない夏に
終わらない夏に
そっと、"白い"ため息をついた
遠くの空へ
出かけたくなった
こんな檻の中で一生が終わるなんて
嫌だから
あの空に
青くて透明で手を伸ばしても果てがない
空に
きっと気持ちがいいだろう
どんなに心が晴れるだろう
そう思い今日も
私は片足で立つ
桃色の羽広げ
遠くの空へ思いをはせる