もう二度と

嫌いな奴が死んだ
事故だった
もう二度と喧嘩しないで済む
もう二度とからかわれない
もう二度と会わなくて済む
もう二度と遊べなくなった
もう二度と喧嘩できなくなった
もう二度と……あの時に戻れない
本当に本当に嫌いだったけど、なんやかんや一緒にいて楽しかった。
でもだからといってアイツには悪いけどあと60年ぐらいはそっち行けないし
それまで俺をを貶す言葉でも考えていて欲しいものだな

曇り

僕は曇りが嫌いだ
晴れか雨かなんかじゃない中途半端さがイライラする
なんでそんなにはっきりしないと僕は聞く
「だって真ん中がいないとどっちも喧嘩しちゃうでしょ？」
雲が答える
全く、何を言っているのだろう。
僕には全く分からない
「人間なんだから分からなくて当然さ」
ふーんと僕は答えた