幸せの結末を
信じて
求めて
さながら
映画の主人公
でも
嘘なんかじゃなかった
遊びなんかじゃなかった
誰かが傷ついたって
仕方ないのよ
運命の人なの
誰にも引き裂けないの
プレゼントありがとう
一生大事にするわ
今度はどこに行こう
二人ならどこへでも
今日は
貴方の好きなもの
作って待ってるわ
早く帰ってね
貴方の夢を見たの
嬉しくて嬉しくて
目覚めてからも
幸せだった
どうしたの
最近うわの空
何でも言って
力になるから
昨日は寒かった
忙しいのね
私は大丈夫
仕方ないもの
ねぇ
いつになったら別れて
私の元へ来てくれるの
いつになったら
一緒になってくれるの
バレてしまったの
仕方ないじゃないの
二人でどこか遠くへ
二人なら大丈夫
そうでしょう
どうして連絡くれないの
日曜日は何してたの
ずっと待ってたのよ
ずっと待ってるのに
同じ季節が
何度も訪れては過ぎ
頭の中のお花畑は
いつしかセピア色
どうして
どうしてよ
言ったじゃない
誓ったじゃない
愛してるって
お前だけだって
一緒になろうって
二人で暮らそうって
一生離さないって
一つだけ
お願いがあるの
生まれ変わったら
また
私を探して
「花畑」
跡形もなく
消えたはずの傷口が
届かない奥の方で
あの頃と同じように
悲しく痛み出す
空が泣く
風が泣く
呼んでいるような
声が聞こえる
カーテンを開けると
窓に打ちつける雨が
涙みたいに流れて
ボヤけてゆく景色が
幕を下ろすように
意味さえ消してゆく
ねぇ
言って
全部
夢だよって
「空が泣く」
たとえ刹那でも
燃えるように
生きられたなら
悔い無く
逝けるだろう
部屋の中で
くすぶって
早く終われと
念じるけれど
何かをしなければ
ならないと焦り
何をしても
満たされず
あるのかも分からない
使命を探してみては
自分には出来ないと
早々に諦め
時々の少しの
幸せに励まされ
毛布をかぶり
悶々としている日々
いつも
笑いながら
泣きながら
怒りながら
心は静かに
ただ
終わるのを待ってる
探してみたけれど
置いていく言葉など
見当たらない
「命が燃え尽きるまで」
カレンダーは
めくられずそのまま
まだ
季節も変わらない
けど
もう
遠い昔のように
笑いあった
記憶さえ薄れて
涙に濡れた日々は
思いのほか
すぐに流れ去り
あの人に出会う前の
ルーティンで
今日も
いつも通り過ごしてる
あれから
いくつかの夢を見て
不必要な想いは
引き出しの奥に
押しやった
今
心静かに
歩き続けてきた道を
思い出してる
足早に
一日が過ぎてゆく
夏物は
仕舞わなくちゃ
雪が降る頃には
きっと
心から笑えてる
「カレンダー」
待ち望んだ夜明けは
決して
明るい保証など無いけれど
それでも
過去に遠のく日々の中
傷口は
少しずつ閉じて
痛みも癒えて
今日は
泣かなかった
きっと
明日も泣かない
今度は
悲しいからではなく
頑張ってた自分を思い
涙するだろう
「夜明け前」