確かな言葉も
約束も無いから
確信も無ければ
未来も見えない
この
ただ甘いだけの
刹那の夢のような
儚い関係に酔いしれ
依存と偽りの愛で
縛りつけようとする
寂しがり屋な
貴方の
大きな体で
子供のようにすがり
離れようとしない
貴方の
隠しようのない
本当の私を
知った時の
貴方の
目が覚めるまでに
触れられぬまま
ただ遠くから
沢山の私を
貴方の心に染み込ませ
どこまでも優しく
包み込んで
永遠に
忘れられぬよう
これ以上無い程の
大きな
大きな愛で
満たしていく
そう
もう
私無しでは
いられぬように
時が来て
二人
距離よりも遠く
離れた後
貴方が
私を求めて
探し回るように
切なさに涙
幾度も流すように
私の名を
いつまでも
呼び続けるように と
それが私が
貴方に出来る
たった一つの
復讐
「目が覚めるまでに」
いつ
終わらせたっていい
その瞬間に
愛があるなら
悔いなど無い
全て
見慣れた景色
疑いも無く
未来を見据える
通りすがりの
済んだ瞳
心から願う
幸あれと
生きて
生きてね
貴方しか歩けない道
生きてね
「澄んだ瞳」
自由で
羨ましい
と
木を見て森を見ず
の
君の言葉
こんな
がんじ絡めな
私を
鳥かごの中の私を
裸になった本当の私を
貴方は知らない
理想の人生から
道外れた君は
勝手に形作った
理想の私を
幻想の中の私を
存在しない私を
愛している
「鳥かご」
誰かのためになるならば
たった一人でもいい
知らなければ終われない
あの仕組まれた地獄から
抜け出せるのなら
と
記し続けてきたけれど
分かったように
頷きながら
それを辞める気は
更々無い
結局
そうしていたいのだ
苦しみを遊んでいるのだ
可哀想な自分に酔い
痛みの名を免罪符に
自分の力を明け渡している
そう
気づいた時
全て消した
皆
好きに生きればいい
それだけの事
「誰かのためになるならば」
行くあてもなく
ただ車走らせ
通り過ぎる家々の
明かりの中ではきっと
幸せな笑い声と
家族団欒の温もり
と
勝手な想像
私は
何をしてるんだろう
一体
何処へ向かっているのか
上手く生きれない事
認めたくなくて
涙浮かべながら
唇噛み締めながら
ひたすら走り続けた
あの
とてつもなく
孤独な日々
今
美しく街を彩る
あの色とりどりの明かりの
向こうにあるのは
笑顔かな
涙かな
「街の明かり」