風信子

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6/2/2023, 9:38:48 AM



あれからの日々は
まるで梅雨のようで

ジメジメと
カビてしまった心は

そろそろ
陽の光を求めてる


無意識に
触れてきた人に

少しだけ
力を貰った


でも


やっぱり
違うんだ


やっぱり
駄目なんだ


違うんだよ

駄目なんだよ



君じゃなきゃ・・・




「梅雨」

5/29/2023, 6:29:28 PM





「何もしてあげられなくて
ごめんね」


君には

何も求めてはいないよ



君の本当の「大切」は
ここに無い

分かってる



揺らぐ想いに
振り回されないよう

しっかりと
地に足をつけ


この
危険で危うい関係を


いつまでも
続けてあげよう



君が


望むのなら




「ごめんね」

5/26/2023, 5:01:30 AM




いつまでも降り止まない、雨

彼女の頼りない腕は、
傘を持つのが好きじゃなくて

けど、
お気に入りの傘はあって


黒地に薔薇が一つだけ

可愛いのは
似合わないから、と



土砂降りの中、
涙を雨で隠しながら立ち尽くす
君を守りたい


君の為なら
僕の全てが
ずぶ濡れになったって
構いやしないのに


君の記憶の片隅の
思い出にさえいない
小さな存在の僕は

君のお気に入りの
あの傘のように
使われないまま
ずっと


止まない雨に
いつかを夢みながら

今も
傘立ての中




「いつまでも降り止まない、雨」

5/24/2023, 2:39:12 AM





想いと存在そのものが
解けぬ呪縛となって

熱い鎖となり
記憶と心に絡みつき

外そうともがきながら
焼け焦げる痛みに
泣き崩れていた日々




長い指が不用意に
漆黒のベールをめくり

何も求めてはいけない
そんな二人がまた

日の当たらぬ窓際で
傷口を舐め合い


新たな呪縛を恐れながら

始まりを戸惑っている




「逃れられない呪縛」

5/21/2023, 2:15:03 PM




やっと
透明になった


色が消えた心に



一雫

貴方が入り込んで



薄く薄く
色付いた水


必死に
掻き出すのに


どんどん濃くなって…





近寄らないで



貴方色になんか

染まらない



もう

誰の色にも


染まったりなんかしない




「透明な水」

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