愛は
手に取る事も
見る事も出来ない
だから
言葉に変え
音に変え
何とか形に変えて
伝えようとするもの
けど
I=愛
私=I
愛は私
私は愛
そう
だから
貴方も愛
「I LOVE…」
エゴが纏う
押しつけがましい優しさは
見返りを求めて
時に怒りに変わる
求められていない
自己満足な優しさは
逆に距離を生む
手をかける優しさ
あえて見守る優しさ
伝わる事無く
終わる優しさ
あえて伝えず
終える優しさ
寄り添うだけの
物言わぬ優しさ
後になって気づき
涙する優しさ
計算の無い優しさは
純粋に心に染み入り
形は無くとも
縁は途切れても
いつまでも
温かな記憶の中に
「優しさ」
ミッドナイト
夜型人間なワタクシには
とても落ち着く時間帯
ミッドナイト
何故かバイクと
真夜中の「湾岸」が浮かんだ
ミッドナイト・・・
ベタな歌の歌詞でも出来そうな
昭和脳
「ミッドナイト」
不安に駆られ
安心を得ては
また一つ
不安に襲われ
人生の大半を
不安を無くす為に
あくせくと
繰り返し
繰り返し
忙しい人生
夢見る時間は
合間の安らぎ
夢追う事には
勇気が要る
したい事する為に
要らぬ犠牲を
強いられる
当たり前になれ
当たり前になれ
夢叶える事が
当たり前になれ
「不安と安心」
「逆光」で思い出すのは、何もかもに疲れ切っていたあの頃・・・
実家に帰る度に、まだ小さかった甥っ子を誘って、よく海岸へ行ったあの頃の、ある日の事。
小さな港で、天気がいい日は釣り人達が糸を垂れている。
あんなふうにのんびり釣りをするのもいいな、と、最近釣りというものが気にかかる。
遠くの波の上に時折跳ね上がる黒っぽい生き物は、イルカだと聞いて驚いた。
ここの海でイルカが見られるなんて、昔は聞いた事が無かった。
子供の頃はよく遊んだ浜辺だが、少し入れば急に深くなっているここの海は遊泳禁止で、海遊びには適さないし、昔から色々事故も多い。
暖かくて風も無い穏やかな昼下がり、癒しを求めてボンヤリと、寄せては返す波を眺めつつ小さな港を見渡せば、釣り人達もマッタリと竿の前で寛ぎ、魚を狙っているのか、カモメもチョロチョロうろついている。
ふと振り返ると、逆行で真っ黒なシルエットの甥っ子が、私がいる波打ち際よりも少し高くなっている所から、こちらを向いて立っていた。
黒一色のそのシルエットの背後からは、後光のように太陽光が差していて、何だか神々しささえ感じるその姿に一瞬、目が醒めるような驚きを覚えた事を、今も覚えている。
あまりにもくっきりと黒一色で、表情などまるで分からない影絵のようなその姿に、敢えて逆光で何が撮ってみたい、そんな気にさせられた、数年前の「逆光」体験。
別に意味など無かったのだろうけど、何となくメッセージ性を感じ、今も色濃く記憶に残っている。
「逆光」