風信子

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1/18/2023, 2:48:56 PM




言いたかった
言えなかった

苦しくなるたび
ページを開いて

本になるくらい
書き殴った想い

いつか貴方に

ぶちまけたい



きっと
その時

やっと本当に

貴方を


終われるはず





そしてそれが

この
閉ざされた日記の



エンディングになる



「閉ざされた日記」

1/17/2023, 5:33:51 PM




いつか誰かが
不意に現れて

纏わりつくこの
辛い記憶の数々を

木枯らしみたいに
吹き飛ばしてくれるかな


そして


葉の落ちた木のように
裸ん坊になった私は

寒さを凌ぐために
また違う誰かと

泣きながら
笑いながら

一つ
また一つと新しく

青々とした思い出の葉を
身に纏ってゆくのだろう



「木枯らし」

1/16/2023, 1:45:10 PM




見た瞬間に誰もが
美しい
と思うものよりも


目にもとめず
通り過ぎてしまうような
そんなものの中に


ひっそりと
鎮座している
隠れた美しさを見出す


星の数ほどの
砂粒の中に
キラリと光る
自分だけの宝石


誰が何て言おうと
私にとっては
美しく煌めくダイヤモンド



そんな風に


好きになる



「美しい」

1/16/2023, 3:31:43 AM




その時々
起きる出来事によって
見る目というものは変わる


この世界は
貴方には今
どう映っているだろう


神などいないと
世を恨んでみたりしても
たった一つの出来事で
生きていてよかったと
この世は素晴らしいと
心の中で手のひら返し




自分だけの世界を生きている


貴方の世界は


貴方だけのもの



「この世界は」

1/14/2023, 12:09:01 PM




どうして?

だってそうだから
私にはそうだから


誰かの当たり前が
他の誰かの
当たり前じゃない

だって
違うから


そう
ただ
「違う」だけ


良い悪いじゃなくて




悪には悪が正義
悪にとってはそれが
紛れもなく正しい事で
おかしい事だなんて
微塵も思っちゃいない



光を必要とするもの

暗闇でしか生きられないもの



ただ

違うだけ



「どうして」

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