何処からが空で
何処までが空なのか
一日だけ
鳥になれるなら
鳶になって
上昇気流に乗り
ゆっくりと輪を描きながら
ずっと高くまで飛び上がり
何も考えず
あの大空に
浮いていたい
「大空」
不意に鳴り響く
ベルの音
誰かが
私を
思い出した合図
「ベルの音」
傷つくくらいなら
一人でいたい
そんな哀しい考えで
長い事過ごしてきた彼女の
自己肯定感は地の底
温かさに遠慮して
いつも隅で凍え
時々
ありのままでいいと
開き直るけど
ありのままが辛過ぎて
結局
気づけば俯いてる
孤独への慣れは
防衛機制的麻痺
耳を塞ぎながら
ギリギリで守ってる
ふいのノックに
ドアを開けてみたら
やっぱり風は
刺さるように冷たかったから
二度と開けない
と
心に鍵を掛けた
本当は
抱きしめて欲しいはずの
寂しさを無視して
「寂しさ」
寒いね
あなたは誰と
温めあってる?
来年の
冬は一緒に
鍋つつこう
まだ
未定の誰かと
ヽ(;▽;)ノダレカ~!
「冬は一緒に」
いつか
一緒に暮らせたら
二人お休みの日は
一緒に少し寝坊して
傍にいるけど
お互い好きな事をして
誰それがどうしたとか
時々笑いながらお喋りして
お昼になったら
簡単な物でお腹を満たし
眠くなったらお昼寝して
夕暮れに目覚めて
もし少し淋しかったら
君にぎゅって抱きついて
う〜んて押しのけられて
も〜ってお尻叩いたら
夕飯何にしようかって
冷蔵庫開けて
おかずがないよって
君をくすぐって起こして
二人で買い物に行って
一緒にあれこれ選んで
帰って一緒に作って
美味しいねって食べて
二人でお風呂入って
明日の用意をしたら
少しダラダラしながら
とりとめもない話をして
目がショボショボして
ふぁ〜と欠伸が出だしたら
ベッドに潜り込んで
眠りにつくまで
しりとりしよう
そして
ちょっぴりシンドい
腕枕の代わりに
ふわりと手を繋いで
二人
同じ夢を見よう
「とりとめもない話」