風信子

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傷つくくらいなら
一人でいたい

そんな哀しい考えで
長い事過ごしてきた彼女の
自己肯定感は地の底


温かさに遠慮して
いつも隅で凍え
時々
ありのままでいいと
開き直るけど
ありのままが辛過ぎて
結局
気づけば俯いてる


孤独への慣れは
防衛機制的麻痺
耳を塞ぎながら
ギリギリで守ってる


ふいのノックに
ドアを開けてみたら
やっぱり風は
刺さるように冷たかったから
二度と開けない


心に鍵を掛けた


本当は
抱きしめて欲しいはずの

寂しさを無視して



「寂しさ」

12/19/2022, 11:11:47 PM