あの夏の日
突然のさよなら
最後のLINE
何の猶予も無く
自分のせいにして 君は
後出しの理由を残し
一人 幕を下ろして消えた
脆さを露呈した一本の
切られた赤い糸の先は
血を滲ませて
虚しく空を泳いだまま
伝えられない願いを
胸の中で叫びながら
優しさの無い暗闇の中で
ただ時薬の中に身を浸した
秋
麻痺した心に 風が
季節の変わり目を教え
今
涙は 遠くなった
二度と結べない糸なら
もう望まない
分かっていた
だってあの日君は
振り向かなかった
「君からのLINE」
こうして
触れる度に
知る度に
言葉は消えてゆく
何も
間違いではなく
全て
あるがままだから
色や温度を付け足して
記憶に流してゆく
私の思うままに
貴方の思うままに
誰も数えられない
無数の魂が
悦びも哀しみも
全て携えて
いつかひとつに
還った時
初めてを差し出し合って
喜びに震えるだろう
そして
産声をあげたその瞬間から
命が燃え尽きるまで
繰り返し
繰り返し
終わりなど知らず
ただ
思うがままに
永遠に
舞い続けてゆく
「命が燃え尽きるまで」
少しだけ
窓を開けて
まだ明けない
空を見てた
慰めるように
無数の星たちが
何も言わず
ただキラキラ瞬く
だんだんと
明るくなる空に
星が吸い込まれて
消えていく
連れて行って
私の悲しい思い出も
「夜明け前」
いつだって
トキメキは涙と一緒
遊びの恋なんて
知らない
いらない
「本気の恋」
時間をください
その時が来たら
絶対に
後戻りはしないから
それを知ってるから
だから
時間をください
伝えられなかった
沢山の想いを
リミットを儲けて
一つ一つ
消してゆくから
出せなかった
長い手紙も
笑いあった
あの時間も記憶も
誰よりも呼んだ
その名前も
「カレンダー」