芽吹きのとき
寒い寒い真冬に
土の中で
じ~としている。
側には小さな微生物達。
奥底にはミミズも
長い眠りについている。
春はまだかな
暖かい音はまだだね。
微生物達がささやき合っている。
土の表面がじんわりと
湿り気が感じる頃
冬の終わりとなる。
微生物達が顔を出してきた。
春だ 春がやって来たよ。
啓蟄の時期が過ぎ
ミミズが目を覚ました。
どうやら春が来たようだよ。
そろそろ起き上がっても良さそうだよ
ミミズが声をかけてきた。
微生物達は既に活動し始めていた。
さぁ僕も太陽の光をいっぱい浴びるぞ
タンポポ レンギョウ ミモザの
芽が一斉に吹き出しました。
芽吹きのときが今始まります。
#672
あの日の温もり
お家で鍋をするのは
もちろん温まって美味しいが
学生時代にみんなで食べた鍋が
格別に美味しかった。
上京したてのメンバーで集まり
同級生のマンションの1室で
ガヤガヤと食べた。
具材は何だったか忘れたが
栄養科に通う1人が
〆に白だしで味を整え
といた卵を回し入れた。
うまい、美味しい さすがだと
褒めては何度もおかわりをした。
お腹もいっぱいになり
身体も温まり、暖房を止め
窓を開けた。
東京の夜景を見ながら
少し寂しいような
でもみんながいるから
安心するような。
交差していた
あの日の温もりが
懐かしくもあり
とても切ない
美味しかった鍋の思い出。
#665
庭の花木を摘み取って
ひとつ花瓶にさす。
どんな花でも一輪挿しにしてみると
おしゃれにみえるから嬉しい。
おしゃれ雑誌の一編に
スポットライトが当たった
可憐な花のよう。
これから暖かくなると
花の種類も増えてくる。
花瓶に挿す花も
賑やかになることだろう。
#659
透き通った夜空の中
急に姿をあらわし、手をさしのべる。
おいで いっしょに行こう
彼は躊躇するヒロインを引っ張って
星降る夜空へと駆け出す。
ディズニーのアラビアンナイトの
空跳ぶ絨毯でのワンシーン。
スーパーマンがヒロインをアパートメントの部屋から誘うシーン。
(古いか)
どちらも幻想的で美しく夢がある。
でも私だったらと考えると
薄着で寒くないか
高すぎて怖くないか
スカートではなくズボンがいい
とか
断っていたかもしれない
私は現実派
#653
私にはひそかな想いがある。
想いを公言した方が
叶うという
この機会に文字に起こした方が
いいのか…
いや、未だ早い
もう少し、もう少し
心の中で暖めたいと思う。
いつか堂々と想いを述べてみたい。
#647