春齋

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8/6/2024, 3:07:30 PM

【太陽】

私は一体こんなところで何してるんだろう。
拭いきれない違和感がしつこくまとわりつく。
私がいるべき場所はここじゃなくて、別のどこかなんだと信じる方が楽なんだ。
目を開けてもまだ暗い闇に包まれている。
色もない深い哀しみの底に座っているんだよ。
早く私を目覚めさせて。
太陽よ、お願い昇って。
私のいるべき場所を照らして。
あなたの温もりに触れて、また希望を見たい。

8/4/2024, 4:37:25 PM

【つまらないものでも】

どんなにつまらないものでもよかった。
それが私の全てで、この手で唯一守りたかった大切なもの。
私の心を何よりも綺麗な色に染めるのは、あの変わり映えしなかった毎日。
それ以下も以上もしらなかった。
未熟で無知で純粋。
大人になるのは怖い。
こんなにも違う。
こんなにも。
こうやって変わっていくのだよと現実に見せられているようで苦しい。
目が覚めれば心を締め付けられるようなこんな毎日もいつか、触れれば温もりを感じる美しい部分だけを残して私を救ってくれるのか。
どうか救われて。
私はきっとそのために大気を吸うのだから。

7/26/2024, 6:24:52 PM

【誰かのためになるならば】

誰かのために心を遣うことも
誰かのために努力することも
私にはできなかった。
私は羨ましいとさえ思う。
世のため人のために行動できる人を。
きっと世間の求めていないような、正しくないところへ来てしまっている。
けど正解なんて知らないから、もうどうすることもできない。
私にとってはこれが正解なんだ。

何もないから成り立っていた世界に勝手に生まれて秩序とか規則っていう枠を設けたのは誰なのか、いつまでも知らないふりをする。
本来の世界に自分たちはいらない存在だから、自分たちがいて成り立っていると思いたかった。
自分たちが成り立たせていると思いたかった。
でもそれだと本来の世界は都合が悪いから、それを良くないとするために枠を設けた。
何もないことが怖くてたまらないのに、何もないことが一番平和なんだ。
皮肉だろうね。
いっそのこと、全て否定してくれた方が気が休まるかもしれない。

夢の中でこの世界を小さく小さくにぎって、キーホルダーにする。
気が向いたら持ち出して眺める。
嫌なものは何も見えない。
綺麗なものだけが見えるようになってるんだから。
本当に都合がいいよ。
壊したっていい。
もし、誰かのためになるならば。

私にとってはこれが正解なんだ。