5/27/2024, 4:39:59 AM
「月に願いを」
俺はお姉ちゃんと一緒に少し出かけていた。
そして辺りは暗くなり、空には闇を照らす満月があっ
た。「今日は満月が綺麗だね、私願い事でもしようか
しら?」「普通は流れ星とかでしょ。」「別にいい
の。」「あんたも願い事した方がいいわよ。」「はい
はい。」と適当にあしらいつつも、俺はこれからもた
った一人の家族であるお姉ちゃんと元気に暮らせます
ように、と願った。「んでお姉ちゃんはなんて願った
の?」「かっこいい彼氏ができますようにって。」
「一生できないな。」「あんま馬鹿にしてると家追い
出すよ。」「冗談だから。」「はぁー、んで、あんた
はなんて願ったの?」「別になんでもいいじゃん。」
俺は恥ずかしくて素直に言えなかった、普段から感謝
の言葉を述べられていないが、いつかはしっかりと伝
える事が出来るのだろうか?