花の香りと共に
先月の初め、花束が届いた。誕生日プレゼントだ。何が良い?と聞かれていたのだが、いつも直ぐには答えられない。高いかな、パジャマは自分で買うべきだし、蒸篭も自分で買うべきだし…。大きめの要らないセーターをお下がりに等と言ったものだから、困って探したのだろう。花の香りと共に、あれこれ考えてくれた顔が浮かんだ。有難う。有り難いから、ありがとうでは無く有難う。花を愛でる心をいつまでも持っていよう。
心のざわめき
とても残念な事に、私は狭小な人間だ。
幸せそうな同世代を見ると、心がざわつく。意地悪な気持ちが心に膨らむ。悲しい事に皆が幸せで良かったと、心の底から思えない自分がいる。
努力した人が報われる世界であって欲しいと心から望んでいる。それこそが平等だと。狭小な私の心のざわめきである。幸せは、みんな同じじゃない。幸せはなるものではなく、感じるものなんだって。お茶でも淹れて飲みましょうか。
君を探して
君を探していたんだよ
本当だよ
探さなくても居るでしょって
忘れてたんでしょって
忘れてたんじゃないの
気に掛ける余裕が無かったの
いつも後回しだったね
ごめんね、ありがとう
誰もありがとうって言ってくれないって
笑顔が言葉の代わり
元気が言葉の代わり
時々嫌いだけど大好きだよ
私の中の私へ
透明
透けて明るいと書いて透明。
透けて見えても明るくないのは透明では無いのだろうか。
誰かの腹の裏の裏、透けて見える事がある。明るくないから透明性が有るとは言え無い事になる。
人は色々な感情の入り混じった塊だから、透明性を求めるのが間違っているのかも知れない。
透けて明るく見えたら、透明人間…。
唯の人間ならば、様々な色が渦巻いて当たり前。
幼児がキラキラと輝いて見えるのは、透明に近いからなのかも知れない。
終わり、また始まる
明るい日の光が射してくる
クリスタルボールに当たって
虹色の影が部屋いっぱいに
チラチラと揺れている
冬が終わり、春がまた始まる
毎年同じだけれど、同じじゃない春が…
1日も季節も同じ様に移り変わるけれど
似ているけれど、同じじゃない
昨日の私と今日の私
今日の私と明日の私
似ているけれど同じじゃない
今日の私が終わり、明日の私が始まる筈