独り言を吐くどこかの誰か

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8/6/2023, 11:43:18 AM

【太陽】
昔、太陽みたいな子がいた。
いつも元気で明るくて運動ができて
笑顔が素敵な子だった。
外で遊びながら、いつもの明るい笑顔を
みんなに振り分けてた。
毎日が楽しそうだった。

ある日、その子は外で遊ばなくなった
何かあったのだろうか。
本人は「中でも遊びたくなった」って言ってた。
ならいいんだけど……

数日後、その子は外で遊ぶようになった。
本当に中でも遊びたくなったんだとわかって、
ほっとした。
――――でも帰ってきた時、少し元気がなかった。
やっぱり何かあったんだ。
だから聞いてみることにした。

「ねぇねぇ、元気がないよ。何かあったの?」
え?そう?大丈夫だよ。
「ほんとに?」
うん!ちょっと転んだだけだよ〜

いつもの笑顔だ。気のせいだったのかな。

でも数年後の冬、
太陽のような明るい笑顔が
月のように薄暗い笑顔に豹変していた。


あの時、もっと話していれば。
もっと元気だったのかな
ちゃんと話していれば…
今も昔みたいな偽りのない素直な笑顔を
振り分けれたのかな。

今も笑顔を振り分けているが
昔みたいな素直な笑顔ではなく、
嘘つきで怖い笑顔を振り分けている。
そんな笑顔なのにストレスはない。
逆に楽しい。


なんでだろう?


――――――――太陽みたいな子は……

7/22/2023, 1:13:55 PM

【もしもタイムマシンがあったら】
タイムマシンがあれば
過去や未来に行きたくなるだろう。
過去に行く人は亡くなった人を見に行ったり
自分と同い年の親を見に行ったりするだろう。
未来に行く人は未来の自分に会いに行ったり
世界がどうなったか見に行くだろう。

私はタイムマシンがあったら過去に行きたい。
でも私はタイムマシンを使うことはできないだろう。
過去に行きたい理由は悪いことをした親友に謝りたい
ただそれだけ。
でも臆病な私にはできないだろう。
未来が変わるのが怖くて
過去の失敗を思い出したくなくて
タイムマシンなんて使えないだろう。
しかも謝罪なんて過去じゃなくてもできるはずだ。
できるはずだ。できるじゃないか……
謝りたい……
――――――――――過去の誤ち

7/1/2023, 12:07:28 PM

【赤い糸】

糸が切れた音がした。

いつ切れたのか、気のせいだったのか
赤色だったか、青色だったのか
今にも切れそうな糸だったのか
汚れ傷ひとつ無い糸だったのか
どんな糸だっただろうか。分からない。
でもこれだけは覚えている。

僕は、切れた音に気づかなかった。

切れていたことに気づいたのは最近のことだ。
先輩に指摘された。
「もっと感情を込めて!
そしたらもっと上手くなるよ!」
感情…? 込める…?
[どうやるんですか!?]
「歌とか歌える?それみたいな感じで!」
歌? 歌えるけど、音程取るだけじゃないのか?
[わ、分かりました!頑張ります!!]
頑張ってやるけど
先輩からしたら何かが違うみたいだ。
[今日帰って頑張ってやってみます!]
「うん!頑張って!」

他の先輩からのアドバイスは「気ままにやる」らしい。
個人的に気ままにするためには
無駄な感情や邪魔な感情を取っ払って
目の前物事を楽しんだり悲しんだり驚いたりするのが
1番いいと思った。
だから邪魔な感情を何かわかるために
一人で寝転んで探した。
まず、次の大会に行けるために色々気にしている。
そんなのいい!自分の思うままやれ!
あと、疲れている…
疲れなんか忘れるくらいやるんだ!
あとは…もうないはず…ないはずなのに…
背中に力が入っている…手に力が入らない…
胸が冷たい…

あ、1階から自分を呼ぶ声が聞こえる
まだ分からないけど行くか。
親「今日はうどんでいい?」
[え?弟は焼きそばがいいんじゃないの?]
あれ? なんか胸がもっと冷たくなった。
「弟くんは違うの食べたから大丈夫 うどんでいい?」
[そうなんだ…うどんでいいよ]
「じゃあ呼ぶから待ってて〜」
[はーい]

部屋に戻って、冷たくなった理由を探した。
弟と親が関係する感情。なんだ?
(あ、それ弟くんが食べちゃったよ。ごめんね)
(弟くんがこれがいいらしいから今日これでいい?)
私…は、私を…見てほしいんだ。
嫉妬?憎悪?いや、寂しいのかな。
そんな感情取っ払いたいけど
簡単に取っ払えれるなら
感情が込めれれなくて困ってないよね
でも、気ままにやるためなら
どんな感情も取っ払って感情を込める。

深呼吸をする。

今はやることだけに集中する。

よし。

やろう。。

―――――――――切れたものは。

6/22/2023, 11:02:41 AM

【日常】
日常と言われると何かが心に刺さる気がして
あまり好ましくない。
何が刺さっているのだろう。
孤独な日常生活という訳でもない
苦痛でもない、つまらない訳でもない、
なんだろうか。

見たくない。聞きたくない。知りたくない。
行きたくない。なりたくない。
"時間なんて止まってしまえばいいのに"

そんな叫び声が心の奥底で響いている。
なぜ『日常』と言われるとこんなふうになるのか。

……もう目をそらすのはやめよう。
逆に苦しい
怖いんだろう。壊れるのが
いつか訪れる別れが。
その別れで友達と分かれ、日常が無くなるのが
怖いんだ。
だから『日常』が刺さる
だから心の叫び声がきこえる。



もうこの話は閉じよう
心の蓋も閉めよう。
続けても辛いだけだ
―――――――――刺さっていたもの

6/22/2023, 8:39:10 AM

【好きな色】
誰かが言っていた。
「学校に空だけが見える場所があってさ、
 僕のお気に入りの場所なんだ。
 朝は「透き通った水色」
 昼休みに見ると「澄み切った青」
 部活終わりに見ると「はっきりとした紺色」と
 「優しい、寂しい橙色」
 見る時間帯によって色が違ってすごく綺麗なんだ」
そんなことを言っていた気がする。
空の色が好きなのだろう。
空の色だけで四つほど色があるから
空色=水色なんて言えないな。

私の好きな色はなんだろうか
よく見るもの…空みたいによく見るもの…
木をよく見てる気がする。
桜とか葉っぱとか紅葉とか色んな色があって
好きかも。
だから木=緑色や茶色なんて言えないな。
自然の色はひとつに絞れない。
だってとても美しい色なんだから
―――――――――久しぶりに空でも見てみようかな

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