大事にしたいのに、だんだんくたびれていく。まるでスマホのバッテリーのようにへたってきてしまった。私の内臓がんばって……

夜明け前が一番暗いという。その言葉を信じてがんばってみるか。重大な問題はここがクレバスの底ということだが……

めんどくさがりやなので、日めくりカレンダーをめくらずにいたら気づいたら一年がすぎていた。スボラすぎる自分に苦笑しつつ、日めくりカレンダーを確認したら年号が昭和であった。スボラすぎるだろ自分……

「もうがんばれない……」
「そんな君はどんな時だって休まずがんばってたじゃないか！」
「ちょっと休ませて……」
「あー！まって！ちょっと」

ピー(機械音)

「先生、患者の心臓が止まりました」

とうとう目的地についた！
嬉しさのあまり僕は踊るように崖から飛び降りた。
やっと死ねる！