4/16/2023, 11:51:31 AM
「ここではない、どこか…そうだな、この近くにオススメのカフェがあるんだ。君に時間があるならそこで話そう、桜樹くん」
相変わらずの穏やかな声で、好きだった人は頬らかに言う。
今にも泣きそうだ。偶然でも逢えたことが嬉しくて、苦しくもある。そして、辛くもある。
泣くのはまた後ででいい。今はこの人をもう二度と忘れないように記憶に刻んで、役割を終えよう。
「先生、お元気そうで何よりです、急にすみません」
さようなら、今でも忘れられない人。
_運命みたいな人