母も父も学校の先生も
クラスで孤立する私を咎めた
大人たちは理想の私を作ろうと
私の求める時間を叩き割った
友達はいいものだ
人と仲良くしていると自分のおかげかのように
大人たちは微笑んだ
その子の愚痴や不満を受け止めて
その子の悪口や陰口を包み込み
自分もそれに染っていく
そしていつの間にか言われる対象は
友達だと思っていた私になっていた
……
一人の時間が欲しい
誰にも振り回されないことが私の中の理想の自分
だけど周りの人もまた理想のあなたを押し付ける
カタにはめられた生き方を
私はいつまで耐えていればいいのだろう
無邪気
悪意に呑まれることなく
見返りを求めることもなく
邪気が無いこと
そんな頃が僕にもあった
虚ろに澱んでいく僕の瞳
あの頃の
子供の頃の僕が
どうしようもなく羨ましい
もし子供のままで生きていたら
僕の瞳に映る世界はどんなだろうか
誰もが一度は考える
「生きてる意味」
「ここにいる意味」
だけどこの疑問に答えがあってしまったら
これからの人生はきっと単調になってしまうだろう
意味なんて後付けで何とでもなるから
「どうやって生きていこうか」を考えればいい
知らないことが今の自分を動かしている
あなたに手紙を書くとしたら
何を綴り届けるだろう
敷かれたレールを生き抜いたあなたへ
幸せでしたか?
限られた選択肢の中を生きたあなたへ
わくわくしましたか?
ルールに真面目に生きたあなたへ
楽しかったですか?
未来のあなたの答えは何か…
あなたの人生はあなただけのものだから
もっと自由に羽ばたいて駆け回って見つけ出して
柵から抜け出した先が楽園であるように
幸せは近くて遠いあなただけの場所にある
遠い未来が見えてしまったら
傷つくことも悲しむこともきっとない
だけど運命は変えられないから
見えてないフリをして
惨めな自分を受け入れる
運命のイタズラに躍らされ嘲笑われても
抗うように夢を語る