〚太陽の下で〛
君はいつも太陽の下でキラキラ輝いている
常に明るくて、みんなの人気者だ
でも、完璧な君を嫉妬し、嫌う人もいる
僕も君のことを嫌うとまではいかなくとも、嫉妬に近い感情を抱いている
君のような、努力だけではどうにもできない圧倒的天才を前にしたとき、完膚なきまでに打ちのめされる
ある日、君は太陽を避けるようになった
以前のような眩しさがなくなった君から、続々とみんなが離れていく
でも、君は今までよりも幸せで楽しそうなオーラをまとっている
僕はキラキラしすぎていない君に親近感が湧き、思い切って話しかけてみた
最初は太陽を避ける君の行動を理解できなかったけど、仲良くなってから分かったことがある
君は太陽の下でキラキラしていた時、ずっと辛かったんだなって
周りから尊敬や期待の目を向けられて、そのプレッシャーからありのままの姿でいられなかったんだよね
だから君は沢山の人から失望されるのを覚悟した上で、太陽を避ける道を選んだ
そんな勇敢でたくましい君を僕は尊敬しているよ
〚セーター〛
「えっ重。」
手作りのセーターをプレゼントしたとき、君は言った
脳が混乱する
(重いってなに?愛?愛が重いってこと?)
君の喜ぶ顔を想像しながら編んだのに、その想像は一瞬にして吹き飛ばされた
「そ、そうだよね。ごめんね。ちょっとやりすぎたかも…笑」
無理やり顔の肉をあげ、胸の内からこみ上げてくる悲しみを抑える
慌ててセーターをしまう
私の愛が絡まったセーターを君は受け取ってくれなかった
いつもそうだよね
君の愛と私の愛は重さが違う
私の重すぎる愛を君は受け取れない
君の愛じゃ私は満たされない
こんな関係早く切ったほうがいいのかな
〚落ちていく〛
失敗や過ちを繰り返し
自分の人間としての価値が落ちていく
いつか底につく日が来るだろうか
どうなったら底につくのだろう
底についたときどうなってしまうのだ
ろう
底ってなんなんだろう
〚夫婦〛
一生を共にするパートナーだからこそ良好な関係を築いていきたい
悲しみを分け合い、喜びを共有し、何気ない日々を大切に過ごす
今日も愛が冷めてしまわないように「愛してる」を口にする
〚どうすればいいの?〛
いじめにあっても、ストレスでご飯が食べられなくなっても、無理して学校に行った
でも、限界が来た
なにが辛いのかすらわからなくなって、言葉を発する気力が消失した
それからは学校を休むようになった
先生や親に重い質問をされるがうまく答えられない
なにもしない日がだらだらと続き、心にどす黒いものが溜まっていく
どうして学校に行っている人は、学校に行けない人を羨ましがるのだろう
こんなに辛くて苦しいのに
いや、羨ましがってるのではなくて、学校に行ってる自分を肯定して、優越感に浸ってるのか
そんなひねくれた世を厭うようなことばかり考えるようになった
もうどうしたらいいのかわからない
学校に行ったらいじめられる
学校を休んだら罪悪感が溜まっていく
どっちに転んでも苦しい
正解なんてないんだろうなきっと
「将来大変なことになるぞ」
「大人になったらどうするんだ」
これは正論なんだろうけど、そんなこと考えていられないくらいに今が辛い
大人たちはみんな私の将来しか心配してくれない
今苦しんでいる私を見てくれる人は誰もいない
人生のどん底でなにかが欠けている世を嘆いた