〚ススキ〛

果てしなく続く広大なススキたち
夕日に照らされ、いっそう儚く輝きを灯す
「きれいだなぁ」
そう口に出さずにはいられなかった
心地よいそよ風が秋の香りを運び、私の体を優しく包み込む
なんだかこうして秋を感じたのは幼少期以来かもな

〚意味がないこと〛

「やっても意味がない」
この言葉のせいで何度挑戦を放擲してしまったことだろう
意味の有無に限らず、何事にもチャレンジする精神力があれば、今の自分は別人だっただろうな

〚あなたとわたし〛

あなたとわたし、それぞれ歩んできた人生がある
だからこそ、どんな見た目か、どんな性格か、どこが優れているか、どこが劣っているか
自分の中で勝手に審査してしまう
でも、結局はみんな同じ人間、所詮、みんな人間

〚柔らかい雨〛

辛い時、雨は心にまで刺さってくるように鋭い
でも君の傘が雨を、私の心を、柔らかくしてくれた

〚哀愁をそそる〛

久しぶりに実家へ帰省
「こんなの取っておいてどうすんの？笑」
昔よく家族で遊んだ人生ゲームを押し 入れから見つけて苦笑する私
その箱を開けると隅っこに今は亡き愛 猫の毛が落ちていた