#カーテン

今日はカーテンがほとんど揺れなかった。

窓を開けていないんだからあたりまえだ
なのにどうしてかそれが少しさびしかった。

足音がする…
誰の足音だろう、窓開けてくれないかな

あいにく私は、重力に逆らえるほど元気じゃないもので。

はぁ、今日も退屈な1日だった。
白い囲いの中でそっと目を閉じた。

明日こそ誰か窓開けてくれますように

#最後の言葉

またねって、言った時に 「うん」って
「また会おうね」って、素直に返しとけばよかった

#糸

うまくいかなかった時も
楽しかった時も
色も太さも違う日々が重なってできる
それを人は　「自分」と呼ぶらしい

#もしも君が

君が何かをやり遂げるたびにわたしは、
その景色の隅っこで拍手をしていた。
気づかれないくらいの小さな音で。

どれだけ近くにいても、どれだけ一緒にいても
私にとって君は、いつだって高嶺の花だった。
でも、それが君らしさなんだってようやく思えるようになったよ。

だからもう何も言わない。
ただ、心からの祝福と大いなる感謝を。

#どうして

「ああ、なんてこの世界は美しいの

綺麗な空、綺麗な海、広大な土地、

この世界に産まれてこれて私、本当に幸せ！」

おとぎの国のプリンセスならきっとこう言うんでしょうね

玉座にちょこんと座って、キラキラの金の王冠を頭に乗せて。

でもね、この国のプリンセスには夢のお城はなくて、王冠もただの冷たい鉄の輪。

夢の世界に生きるのがプリンセスのはずなのに。

ああ、なんてこの世界は醜いの。