𝐜𝐥𝐚𝐫𝐢𝐧𝐞𝐭♪

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5/17/2025, 4:31:05 AM

#手放す勇気

去年、先輩が奏でた楽器

その前の年、先輩の先輩が奏でた楽器

今年、私が奏でる番がもうすぐ終わって、次の世代に手渡す。

その楽器に相応しい実力が、 歴代の先輩たちのような実力が、私にはあったのだろうか

手放す勇気が私にあったなら、あの夏が、こんなに心に残ることはなかった。

5/11/2025, 11:17:42 AM

#未来への方舟

世界が裂け、
雨が降り注ぐ。
神の命令に従い、
ノアは舟を作り続けた。
誰もが疑った、嘲笑した。

それでもノアは、木を削り、
釘を打ち込んだ。

舟が完成し、
これが最後の希望だと言い、船に乗り込んだ。

水が世界を覆い尽くし、
舟はただひたすらに、海を漂った。




ノアの方舟そのままです。船と聞いてパッと思い浮かんだのがノアの方舟だったので…

5/10/2025, 6:58:55 AM

#夢を描け

私が画用紙だとすれば、夢が絵の具。

紙に塗る水彩画は、1度塗ってしまえば消そうとしてもなかなか消えず、過去に塗ったものが残り続ける。

キャンバスに塗る油絵は、1度塗っても跡は残ってしまうけれど、何度も重ね塗りできる。

夢も同じ。迷って、挫折して、また始めて…
何度も何度も重ね塗りして、

たくさんの色が混ざりあったとき、
自分だけの素晴らしい絵が出来上がるの

5/8/2025, 9:59:02 AM

#木漏れ日

光ってるだけで
なにも温められない

それなのにやさしそうな顔をして差し込んでくる

まるで私みたい

見かけだけで
すこしも頼りにならない

5/6/2025, 11:40:29 AM

#ヴィランにラブソングを

街が燃えていた。
赤く染まった空の下、瓦礫の山に立つ男を、私は見上げた。

「また君か」
どこまでも虚無の漂う目で、男はそっと私を見下ろした。

みんなが彼を恐れていた。
ニュースは“災厄”と呼び、政府は“敵”と断じた。

「なぜ止めないの?」
私の問いに男は笑った。

「止まる理由がないんだよ。
 誰も俺を止めてくれなかった。
 泣いたときも、叫んだときも、
 俺が壊れるまで、誰も。」

その声は、ひどく静かだった。

「君が歌ってたラブソング、よかったよ。
 でもな、俺にはもう――
 ああいう歌、似合わないんだ。」

火の中に消える、男の背中を見つめ
私はただ祈るように歌った。
ただ彼の孤独に、少しでも届けばよかった。

爆発音や叫び声が、絶えず街に響いていた。

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