#夢を描け
私が画用紙だとすれば、夢が絵の具。
紙に塗る水彩画は、1度塗ってしまえば消そうとしてもなかなか消えず、過去に塗ったものが残り続ける。
キャンバスに塗る油絵は、1度塗っても跡は残ってしまうけれど、何度も重ね塗りできる。
夢も同じ。迷って、挫折して、また始めて…
何度も何度も重ね塗りして、
たくさんの色が混ざりあったとき、
自分だけの素晴らしい絵が出来上がるの
#木漏れ日
光ってるだけで
なにも温められない
それなのにやさしそうな顔をして差し込んでくる
まるで私みたい
見かけだけで
すこしも頼りにならない
#ヴィランにラブソングを
街が燃えていた。
赤く染まった空の下、瓦礫の山に立つ男を、私は見上げた。
「また君か」
どこまでも虚無の漂う目で、男はそっと私を見下ろした。
みんなが彼を恐れていた。
ニュースは“災厄”と呼び、政府は“敵”と断じた。
「なぜ止めないの?」
私の問いに男は笑った。
「止まる理由がないんだよ。
誰も俺を止めてくれなかった。
泣いたときも、叫んだときも、
俺が壊れるまで、誰も。」
その声は、ひどく静かだった。
「君が歌ってたラブソング、よかったよ。
でもな、俺にはもう――
ああいう歌、似合わないんだ。」
火の中に消える、男の背中を見つめ
私はただ祈るように歌った。
ただ彼の孤独に、少しでも届けばよかった。
爆発音や叫び声が、絶えず街に響いていた。
#軌跡
同じ譜面を追いかけて
何度も同じ場所でつまずいて
でも、音が揃ったあの時の
たまらない爽快感
怒られて、泣いて、笑って、
それでも手放さなかった楽器と仲間が
ちゃんとここまで連れてきてくれた
それがきっと、わたしたちの軌跡 ·͜· ᕷ
#どんなに離れていても
「ねぇ、おおじぃ」
「なんだい?」
「おおじぃが天国に行っちゃっても、また戻ってきてくれる?」
「もちろん戻ってくるさ」
「そしたら、話しかけてくれる?」
「いっぱい話しかけるさ。お空の星になっても、おじぃちゃんはいつでもそばにいるからね」
「約束だよ!」
「ああ、約束だ。」
懐かしい、5歳ぐらいの時にこんな会話をしました。
4月26日がちょうど、曾祖父の命日です。このお題を見て、あの時の光景が蘇りました ;>