イブか、ひとりか、って
ひとりが際立つな...
誰か都合のいい人いないかな
今日だけ私と一緒に過ごしてくれる人
できれば話して楽しくて
私好みの顔で、
優しくて...
...
#イブの夜
起きたら靴下の中にちゃんと入ってたよ
そう、あれは私が欲しがっていたもの
眠たいことなんか忘れちゃってたぜ
だって煙突なんてないから期待してなかった
それに、その年は目玉焼きの白身残してたから
サンタさんが私にプレゼントくれるはずないって
すねくってたもんね
だから、靴下の中身たまごっちのケースだけだった時
サンタさんってこんな意地悪するんだって
嫌いになりそうだったの
でもね、奥まで手入れたらちゃんと本体もあったから
味方でいてくれてありがとうって
一瞬でサンタさんがキラキラ星
私も大切な人に夢をお届けする
そんなかっけーやつになりたいと常々考えてる
今年はとりあえずそんな自分に
格好よくなるためのエレキギターをプレゼントさ
#プレゼント
夢物語は覚めて、
欲しい物は簡単には手に入らないと知る
「楽しい」が一瞬なように
「美しい」も一瞬だ
目に見えなくて儚い
だけどそれ故に大きな力を秘めている
この音色は消えてしまう
そう分かっていても
次があるからいいやなんて
本当の美しさに気付けないでいる
もう一度聴いてみようって
それが何回もあってやっとこさ
余韻に浸れるって知ったのは最近
「美しい」の力ってすごい
怒りとか悲しみも飲み込んでしまう
だから今年も「美しい」を探してる
#ベルの音
ずっと守っているんだね
君はそいつを隠すために
悲劇を語り、過去を誇張する
嘘で塗り固めて
見えないように
ばれないように
そうすると寂しさから解放されるみたい
君は満足して帰っていく
でも一人になると
またそいつが隙間から出てくるんでしょ
だからほら、また君から電話だ
本当は全部気付いてたけど
君の寂しさに付き合ってると疲れるんだ
だから気付かないふり
君は魅力的なのに
そいつを隠すことに必死な時は
なんだか私も疲れるの
今は何をしたらいいのか分からない
こんなに疲れるのなら
私も君から遠ざかってしまいたい
ごめんね
私も君の寂しさを広げてしまう
#寂しさ
風邪引いたって?
そっか、ごめんね
行ってあげられないや
気が向かないだけ、最低だよね
だって気付いてる?
あなたっていつも自分が悲劇のヒーロー
どうせ今日だって大したことないんでしょ
でもね、流石に体調不良だと
いつも聞き流してる悲劇とは違う
聞き流し道を通過する途中で渋滞に遭ったみたい
この先で事故があったんだって
それがあなたではありませんように
って悔しいけど願ってる
やっぱり私は最低だから
私が最低にならない物語描いてるんだな
そして今は私が悲劇のヒロインか
#風邪