夢物語は覚めて、
欲しい物は簡単には手に入らないと知る
「楽しい」が一瞬なように
「美しい」も一瞬だ
目に見えなくて儚い
だけどそれ故に大きな力を秘めている
この音色は消えてしまう
そう分かっていても
次があるからいいやなんて
本当の美しさに気付けないでいる
もう一度聴いてみようって
それが何回もあってやっとこさ
余韻に浸れるって知ったのは最近
「美しい」の力ってすごい
怒りとか悲しみも飲み込んでしまう
だから今年も「美しい」を探してる
#ベルの音
ずっと守っているんだね
君はそいつを隠すために
悲劇を語り、過去を誇張する
嘘で塗り固めて
見えないように
ばれないように
そうすると寂しさから解放されるみたい
君は満足して帰っていく
でも一人になると
またそいつが隙間から出てくるんでしょ
だからほら、また君から電話だ
本当は全部気付いてたけど
君の寂しさに付き合ってると疲れるんだ
だから気付かないふり
君は魅力的なのに
そいつを隠すことに必死な時は
なんだか私も疲れるの
今は何をしたらいいのか分からない
こんなに疲れるのなら
私も君から遠ざかってしまいたい
ごめんね
私も君の寂しさを広げてしまう
#寂しさ
風邪引いたって?
そっか、ごめんね
行ってあげられないや
気が向かないだけ、最低だよね
だって気付いてる?
あなたっていつも自分が悲劇のヒーロー
どうせ今日だって大したことないんでしょ
でもね、流石に体調不良だと
いつも聞き流してる悲劇とは違う
聞き流し道を通過する途中で渋滞に遭ったみたい
この先で事故があったんだって
それがあなたではありませんように
って悔しいけど願ってる
やっぱり私は最低だから
私が最低にならない物語描いてるんだな
そして今は私が悲劇のヒロインか
#風邪
私は自分自身を変化させ続けたい
そう考えているけど
やはり失いたくないものもある
昔のまま変わらないでほしいもの
ストーリーやメロディーに乗ると
簡単には忘れられない
雪を待っていたあの日も
ちゃんと同じ眺めが見えたよ
昔と今とで実際感じることは違っても
雪が降ってる時の感動や言葉を
あの日は思い出して
外の空気に触れたくなったよ
#雪を待つ
寒くなると元気をなくすあの木でも
この時だけは
魔法にかけられて楽しそうだ
僕もつまらなくなったら
身にまとわせてほしいね
オレンジの光
七色に変化させて
颯爽と電車に合わせて走るんだ
速いだろうよ
光の力を分けてもらうんだもの
車窓から子供たちに笑いかけるんだ
サンタおじさんと間違わないでほしいね
彼にはかないっこないよ
でもね、僕は大人たちにも感動をお届けするよ
そう僕はイルミネーションなのさ
#イルミネーション