巡り会えたら
ひとまず挨拶して
その日の朝ごはんの話をしよう
きっと僕はおにぎりだって言うんだ
そして君も嘘をつくのでしょう
私はパンよ、って
僕は君の好きな花を尋ねる
でも実は知ってる
ブーゲンビリアだろう
君は得意気に言うんだ
花は目立たなくていい
小さくていい
それが優雅さってやつなんだ
僕らは二度と巡り会わない
君がそう望み
二度と振り返ろうとしなかったから
君が望まぬこと、僕はそれを受け入れた
僕が望まぬことを君が押し付けるように
あの時も、今も
僕たちは同じ光を求めて旅をしている
まだまだ終わらないから
怖い、という感情を
これからもたくさん味わうだろう
結局戻ってくるのかもしれないし
二度と戻らないかもしれない
出会った時から生きているこの繋がりは
奇跡なんだと今更気づく
その糸をたどると
きっと同じ傘の下
裾を濡らす雫の冷たさを
分かち合っていたんだね
次は飛び込むだけだ
#奇跡をもう一度
目の奥にいる
私を見つめる私
慣れない世界で邪魔をする
彼女は少し保守的なのかな
誰かの喜びは
私の喜びとは違う
わかっているけど
あなたの視点を共有されると
自分のために選んだ道でも
自分の選択を疑ってしまう
誰のためでもないはずなのに
話についていこうとしてる
ああ、こんなに難しいなんて
誰の目も気にせず
自分の心に
書き下ろすだけのことが
#たそがれ
私は重力と共に生きる
本当はもっと高いところに行きたい
もっと遠くにを見たい
視界が曇らない
クリアな世界は
私に大事なことを教えてくれる気がする
たくさん泣いて
たくさん笑って
たくさん学んで
たくさん失敗しても
まだまだ空間は広がって行く
だからいつまでも満足できない
でもそれが楽しい
きっと明日も
新しい出会いがある
#きっと明日も
私しかいないからじゃない
テレビが消えてるからじゃない
太陽が眠ったから
みんなが夢を見てるから
日中は頼もしいこの壁も
きっとお休みしてるんだな
今はもたれるのも阻まれる
それなのに、
私は身勝手だから
少しだけ静かにギターを弾かせて
裏側の世界は邪魔しない
あなたが叩かれないように
静寂の中で
自分の世界に浸りたいの
#静寂に包まれた部屋