宮平和実

Open App
9/1/2025, 11:30:46 AM

「8月31日、午後5時」

 私の学生時代の夏休みの思い出といえば、急いで、夏休みの宿題を終わらせる 8月31日、午後5時だった。

「夏の忘れ物を探しに」

 私は、玄関のドアを開けたが、一旦閉じた。振り返って君に言った。
 「やっぱり学校行くの、今日はやめて夏の忘れ物を探しに行ってくる!」
  君は驚いた顔をしていた。
 どこに行くか、どうするのか、まだ決めていないけど、私は、もう一度玄関のドアに手をかけ、「さようなら」と言った。

 今度は振り返らなかった。
 だから、君がどんな顔をしていたのかは、私は、知らない。
 私と君はそこで別れた。

 夏の忘れ物を探しに行くと言って、外を出て行ったその子は、今もどこかで夏の忘れ物を探し続け、この世を彷徨っているという話だそうだ。
 

8/30/2025, 10:00:29 AM

「ふたり」

 ふたりで、どこまでも行きたいと私は君の寝顔を見ながら思った。

8/30/2025, 10:00:11 AM

「心の中の風景は」

 心の中の風景は、実家の窓から見える一面の田園だった。
 風が吹くと、涼しいと感じる。
 田園を思い出したら、実家に帰省したくなった。
 私は、母にすぐ連絡を入れて今週末に帰省することにした。
 久しぶりに母に会えるから嬉しいし、楽しみだなとスマホのカレンダーのアプリに予定を入力しながら、私はそう思った。

8/29/2025, 3:46:40 AM

「夏草」

 夏草というと、あの有名な俳句を思い浮かべた僕だった。

8/23/2025, 12:39:06 PM

「遠雷」

 遠雷。
 私は怖いと思った。

Next