「無色の世界」
僕が見ている世界は、色がついているようでついていなかった。無色の世界だった。だんだん人間関係も億劫になり、1人でいる事が多くなった。
今日は、晴れているから大学のベンチで弁当を食べた後、読書をしていた。
「久しぶり!」と女性の声がした。
本から目を離して顔を上げると、目の前には幼なじみの君がいた。
「久しぶり」
僕はハッとした。
君を見た瞬間、無色の世界から鮮やかな色がついた世界へと変わったからだ。
「どうしたの?」君が首を傾げながら僕に聞いた。
「ううん。なんでもない」
君には感謝しないといけないな。僕が見ている世界を変えてくれたから。といつか伝えられるといいと答えながら思った。
後日、僕と君は、大学のベンチに座りよく本の話をするようになった。辛い事もあるけれど、僕は君と過ごす時間が楽しい毎日を過ごしている。
「桜散る」
この前、お花見をした場所にまた二人で来た。
ベンチに座り、桜を見ていた。
「ああ。君と見た桜も散っているね」
「ほんとだね。桜が散るのも綺麗だなぁって思うけど君はどう思う?」
「私は、たしかに桜が散るのも綺麗だなぁって思うけど、なんだか春が終わる気がして寂しいな」
「そっか。そうだね」
「この前も言ったけど、また二人で桜見よう」
「うん!」
「さて、帰ろうか」
「うん。桜、またね!」
桜に別れを告げ、私達二人は日常へと戻っていくのだった。
「夢見る心」
部屋の整頓をしていたら、ノートが出てきた。
ノートに書かれていたのは、作家になりたいという夢が書かれていた。大人になって日々の中で忘れてしまっていたが、私にも夢があった事を思い出した。今からでもしてみようか。諦めず、夢を追いかけよう。私の夢見る心を大切にしたい。
「届かぬ想い」
私は君の事が好きだけれど、君はあの子が好きなの知ってるよ。
私の気持ちは、君へは届かぬ想いなんだ。
「神様へ」
神様が本当にいるのなら、神様へ願い事を書こうと思った。
神様へ
神様、みんな私も含め、生きづらくてしんどい人達が多いのです。
どうかみんなが生きやすい世界になってほしいです。願うのはそれだけです。