……え?私の秘密が知りたい?
んーでも、それ言ったらもう秘密じゃなくなーい?笑
て言っても……秘密なんて、……ああ、一つあったわ。
誰にも言えない、言ったことない秘密!
………教えて欲しいー?……ふ、無理よ!!誰にも言わないって決めてるんだから!!!
眩しい笑顔で君は言う。
誰かが言ってたことだけど……
「女は秘密を着飾って美しくなるのよ」
━━━━━━━━━━あ。失恋、した。
一瞬 時止まったかと思った。あの子とはそれなりに仲良かったし、中々にショックだった。
まあ、正直付き合えるとは思ってなかったし、過度な期待もしてなかった。仲がいい関係でいられれば、それでよかったのだ。
けど告白して、心底後悔した……だって、思ったより気まずくなったんだもの。
彼氏いるって……想定外じゃない???そんな素振り見せたことなかったから、つい調子に乗っちゃってたよ。あれから数ヶ月だけど、それぞれ進路がちがうので忙しさもまた違って、とうとう一言も交わすことなく卒業式になった。
あれから結構経ったし、さすがにふっきれたのでもう気にしない。
諦めず、次の恋探します笑
……天国?うーん、まあ……いいところなんじゃない?
死ぬ前に悪さをしてなければ行けるってきくよね。
……地獄は…まぁ……悪いところなんだろうけど、ひとによるんじゃないかなぁ。
だって、よくいるだろ?その……なんていうの?ドM?そういう人はすきそうじゃん?笑
……僕?僕はまあ、できるなら天国に行きたいかな笑
天国と地獄。
お月様にはうさぎがいるって?
嘘に決まってるだろ、そんな話。ただの作り話だよ。
……月に願い事すると叶う?
………………まあそれは……嘘だとは言いきれないな。
不思議だった。うさぎはいないって言い切るのに、願い事は叶うって言うから……でも、それがどうしてなのか、今ようやくわかった。
ずっと忘れていた記憶。片隅に、断片的に残ってた謎の記憶。思い出したらすっきりするだろうと、満月の夜に記憶が知りたいと願った。
……窓に舞い降りてきたのは、いつかのあの子だった。
ああ、この子が……みんなの願い事を、叶えてくれていた「うさぎ」さんだったんだね。
ありがとう。
━━━━━━━━━━━━月に願いを。
ねーぇ、どこいくのー??そっちは出口じゃないよぉ。
……ん、あれ?いなくなっちゃった……おーい、どこにいるのー?
…さすがに返事はしてくれないか笑うーん、でも困ったなぁ。どうせ出られないだろうからそれはいいけど……姿が見えないのは心配だなァ……。
……ねぇ、出てきてくれない…?
━━━━━━━━━━カタン
!!…………この部屋?…入るよー。
あーいたァ〜。よかったぁ心配したんだよ?
大丈夫……怖かったねぇ。大丈夫だよ。
……そんな怯えた顔しないで?君は笑った顔が1番だ。
━━━━━━━ああ、もう………………逃げられない。