5/28/2025, 6:59:49 AM
『これで最後』
なんでもいいの。
いつでもいい。
もうどうでもいい。
何も知らない。
何もいらない。
何も残らなくて、
遺らなくていい。
その前も、その先も。
惨めになるだけで。
もう、終わりにしよう
終止符を打ってしまおう
この人生に。
始まりの終わりの
これで最後。
5/26/2025, 8:04:27 AM
『やさしい雨音』
そっと、目を閉じてみる。
まっくらな視界の中で
かすかに感じる、
聴覚が悦ぶ、落つる音。
嗅覚震える、そのにおい。
なにもない、視界の外で。
水はうたい、
草は踊る。
やさしい雨音。
青い匂い。
ふと、目を開けてみる。
そっと、上を向いてみる。
痛。
眼に入る。その水滴が。
痛。
響いてしまう。心の傷に。
痛。
すべて、流してほしい。
痛。
その痛みも、傷みも、
全部。
5/24/2025, 6:03:02 AM
『そっと包み込んで』
すべてを、
何もかも。
いつもと同じ
今日という日を
生きるために
すべて
すべて
私の功績も、
私が犯した罪も、
その裏の優しさも、
気遣いも、
生きた証も、
存在も
すべて
すべて
無かったことのように、
そっと包み込んで
「私」が
無かったことにして
「私」という存在で
生きないために。
5/15/2025, 7:03:50 AM
『酸素』
もっと生きさせて。
もっと、もっと、
息を吸っていたい。
生きたい、
生きたい
愛していたい
依存していたい
私には、貴方が必要だから。
貴方がいるから、
私は生きていられる
私にとって、
貴方は酸素みたいで。
行かないで、
生きたいから。
もっと、もっと、
貴方との時間を
過ごしていたいから。
貴方という酸素の過多で
死にたいから。
5/11/2025, 10:33:22 AM
『未来への船』
この広い、
世界という海に
ポツンと浮かぶ、
一隻の船。
いつまでも、
いつまでも、
航海して。
この広い海では、
その一隻が、
未来への船。
次世代へ繋ぐ、
私。