『モンシロチョウ』
白くて、ふわふわした蝶々。
優雅に舞って、どこか遠くへ行ってしまう。
太陽に反射した羽は、より白く、より美しい。
ところどころにある小さな斑点も美しい。
丸っこい羽はかわいらしく、
モンシロチョウは一つの芸術作品。、
とある夏の日、僕が目を開けると
白くて、ふわふわしたワンピースを着た少女が立っていた。
『一年後』
一年後、僕はどうなっているんだろう。
一年後、もしかしたら
いい仕事に就いているかもしれない。
彼女がいるかもしれない。
もしくはもうこの世にいないかもしれない。
未来の、一年後の僕へ。
どんな未来であっても、僕が1番幸せで
どんな一年後でも、僕はきっとやっていける。
願わくば、
僕に希望を。
願わくば、
この世界に光を。
願わくば、
この世のすべてに絶望を。
願わくば、
私の未来に幸福を。
『初恋の日』
初恋の日、いつだったっけ。
私が君に初めて恋をしたのは、いつだったっけ。
私が君に惚れたのは、いつだっただろう。
もう、遠い、遠い、昔の記憶。
あの日、私のすべてを、君に捧げた。
それからはトントン拍子で事が進んだ。
君と出逢ってから、もう何年経つだろう。
君に恋をしてから、もう何年経つだろう。
───────────
君が亡くなってから、もう何年経つだろう。
私は再び、君と一緒にいた頃を思い出す。
空は青く、風が気持良い。
そして私が伝えたいことは、ただ一つ。
いや、もう二つ。
愛している。愛していた。
そして、幸せだった。
『君と出逢ってから』
『明日世界が終わるなら』
明日世界が終わるなら、何をするのでしょう。
わたくしは、何をすればよいのでしょう。
もし、世界が終わるとしたら、
好きなことをする?
お金を沢山使う?
好きなものを食べる?
告白してみる?
けれど、きっとわたくしは、
そのいずれもできないでしょう。
わたくしには、明日世界が終わる、なんてわかりません。
未来なんてわからない。
明日、どうなるかなんてわからない。
世界が終わると言われても、信じない。
だって、未来なんてわかるはずないのですから。
それも、運命は変えられませんから。
だからわたくしは、明日世界が終わるなんていう事実を知る由もなく。
いつも通り、過ごすでしょう。
『君と出逢ってから』
君と出逢ってから、もう何年経つだろう。
今日も、空が青い。
今日も、風が気持ち良い。
私が君に伝えたいことは、ただ一つ。
君と出逢う前、私には何もなかった。
今日も、空は白くて
今日も、風は冷たい。
ただ、それだけの毎日。
そこから、何気ない,平坦な日常に色がつく。
大層な人間じゃない私を選んでくれた、
君へ。
理由はないけど、沢山笑って、沢山泣いて。
君が亡くなってから、何年経つだろう。
今日は、空が橙色だ。
今日は、風が暖かい。
私が君に伝えたいことは、ただ一つ。
愛している。愛していた。
そして、今も 愛してる。