ゆーがめ 普通イカの高校生

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5/6/2024, 10:37:56 AM

『明日世界が終わるなら』

明日世界が終わるなら、何をするのでしょう。
わたくしは、何をすればよいのでしょう。
もし、世界が終わるとしたら、
好きなことをする?
お金を沢山使う?
好きなものを食べる?
告白してみる?

けれど、きっとわたくしは、
そのいずれもできないでしょう。

わたくしには、明日世界が終わる、なんてわかりません。
未来なんてわからない。
明日、どうなるかなんてわからない。
世界が終わると言われても、信じない。

だって、未来なんてわかるはずないのですから。
それも、運命は変えられませんから。

だからわたくしは、明日世界が終わるなんていう事実を知る由もなく。

いつも通り、過ごすでしょう。





5/5/2024, 10:34:44 AM

『君と出逢ってから』

君と出逢ってから、もう何年経つだろう。
今日も、空が青い。
今日も、風が気持ち良い。
私が君に伝えたいことは、ただ一つ。

君と出逢う前、私には何もなかった。
今日も、空は白くて
今日も、風は冷たい。
ただ、それだけの毎日。
そこから、何気ない,平坦な日常に色がつく。

大層な人間じゃない私を選んでくれた、
君へ。
理由はないけど、沢山笑って、沢山泣いて。

君が亡くなってから、何年経つだろう。
今日は、空が橙色だ。
今日は、風が暖かい。
私が君に伝えたいことは、ただ一つ。

愛している。愛していた。
そして、今も 愛してる。

5/4/2024, 2:28:26 PM

『耳を澄ますと』

耳を澄ますと、どこからか、聞こえてくる。
耳から感じとる自然の美。
それに加えて感じる、透き通るような風。
虫が鳴く音や川の流れる音。
すべてが、風と同じように耳から耳へ流れて消える。

そんな鮮明な記憶だけが、私の頭をよぎる。

いつからだろうか。
耳を澄ましても、もう自然は聞こえてこない。
自然の美など、感じやしない。
いつからだろうか。
耳を澄ましても、人の喋る声しか聞こえなくなってしまったのは。
いつからだろうか。
それくらい、あたりが都会になってしまったのは。
私はまた、耳を澄ます。
昔の音が、ただ静かに、ほのかに、頭をよぎった。