1/11/2025, 11:53:44 PM
あたたかいね
「数学意味わかんないんだけど」
「それね。うちらほんとに大学受かんのかなー」
「今年難しくなるっていうよね」
「それ去年の先輩たちも同じこと言ってなかった?」
「あーせめて英語だけでも簡単になってほしい!!」
入試まであと1ヶ月。学校からの帰り道、私たちは肉まんを食べながら、あとわずかな時間を楽しんでいた。
1/10/2025, 10:56:57 AM
未来への鍵
ふとした瞬間気になったもの。それが案外、自分の将来に大きく関わってくるときがある。
1/9/2025, 10:48:05 AM
星のかけら
まばゆいほど輝いていたであろう私の色々なものがなくなっていった。
サンタを信じる純粋さとか、給食に揚げパンが出た時の嬉しさとか、話せば理解できると思っていた人の善性とか。
そうして無くしたものが増えるほど、私はゆっくり研磨されていく。
1/8/2025, 10:52:43 AM
Ring Ring…
「はい。梔子書店でございます。
…申し訳ございません。当店では、お電話での取り置きは行っていないんです。
えぇ…そうなんです。いかなる事情でもお電話ではできないんですよ。申し訳ございません…はい、失礼いたします。」
受話器を置いた後、私は思わずため息をついた。
なぜ、コードを刺していないこの黒電話から、毎日毎日取り置きの電話がかかってくるのだろうか。
1/7/2025, 5:21:59 PM
追い風
ついに来た第一志望の面接。頭のてっぺんからつま先まで、鏡でくまなくチェックした。
後は私次第だ。
背筋を伸ばして前を見据えて、私は一歩踏み出した。