1/9/2025, 10:48:05 AM
星のかけら
まばゆいほど輝いていたであろう私の色々なものがなくなっていった。
サンタを信じる純粋さとか、給食に揚げパンが出た時の嬉しさとか、話せば理解できると思っていた人の善性とか。
そうして無くしたものが増えるほど、私はゆっくり研磨されていく。
1/8/2025, 10:52:43 AM
Ring Ring…
「はい。梔子書店でございます。
…申し訳ございません。当店では、お電話での取り置きは行っていないんです。
えぇ…そうなんです。いかなる事情でもお電話ではできないんですよ。申し訳ございません…はい、失礼いたします。」
受話器を置いた後、私は思わずため息をついた。
なぜ、コードを刺していないこの黒電話から、毎日毎日取り置きの電話がかかってくるのだろうか。
1/7/2025, 5:21:59 PM
追い風
ついに来た第一志望の面接。頭のてっぺんからつま先まで、鏡でくまなくチェックした。
後は私次第だ。
背筋を伸ばして前を見据えて、私は一歩踏み出した。
1/6/2025, 12:29:16 PM
君と一緒に
今日はとことんついてなかった。
急な業務変更にボールペンのインク切れ、保存を忘れてデータを一から入力し直す。もう私の気力と体力は底をついた。
家に着いたらもう何もしない。私はお気に入りの抱き枕を抱きしめ、夢の中へと旅立った。
1/5/2025, 11:30:08 AM
冬晴れ
曇空の続くこの頃、長らく見ていなかった青空が見えた。