〔まって〕
まって、おいてかないで。独りにしないで。
伸ばした手が空を切った。
「…夢か…」
夢だと思いたくなかった。独りは怖い。一緒がいい。
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二年前にあった事故。
一般道路で起きた事故で、居眠り運転が元。
自動車四台と自転車・バイクが一台ずつ巻き込まれた。
合計で四人が死亡、十一人が怪我をする事故だった。
恋人である「尊(みこと)」は、その事故に巻き込まれて死んだ。突然。
その時その場に居なかった自分をどれほど後悔したことか。
尊の最後の言葉も、表情も、気持ちも、何もわからない。知らない。それがどれほど怖いか。
一緒について行きたかった。置いていかないでほしかった。
ねぇ、尊。待ってよ。一緒がいいんだ。
お願いだから、待ってて。いつか必ずそっちに行く事になるから、それまで待ってて。お願い。
一生のお願いをここで使う。きっと、それが最善だ。そう、信じてる。
〔風と〕
物事はすべて風と共に。
風によって物は飛ばされ、物は風化する。
風化した先にあるのは消滅。すべてに忘れられ、誰にも知られぬ存在へと変化する。
そう、風はすべてを変えるもの。
きっと、今までにも風に消されてしまった存在は多くある。だが逆に、風と共に進んできたものもある。
風によって物は飛ばされ、物は進化する。
進化した先にあるのは新しいものとの壁。それを越えることで、みなに知られる存在へと変化する。
風は、すべてを変えるもの。
そのすべてが、今存在するすべてである。
そしてそれらは未来へのつながりになるだろう。
〔どんなに離れていても〕
ライ、それは僕の好きな人の名前。
ねぇ、ライ。君はまだ僕の事を覚えているかい?
僕は覚えてるよ。忘れるはずがない。
だって僕は、ずっと後悔し続けているんだから。
もう、僕はライに届かない。すごく遠くて、届かない場所にライはいる。
いつか会えるかなぁ。会いたいなぁ。会って、君に好きだって伝えたい。
もしかしたらもう叶わないかもしれない。覚悟はしてる。
でも、だからこそ星に願うの。
星は、どこからでも見えて、どこからでも触れられるから。
いつか、ライに会えますように。きっと、希望が見えますように。
〔big love!〕
とっても久し振りの投稿です。サボってました…(笑)
これからはちょくちょく投稿しますね。多分隔週くらいかな。知らんけど(笑)
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僕ね、僕ね?ずっとずーっと好きな人がいるの。
ふふ、誰かって?今、僕の目の前にいる人。
まだ気持ちは伝えたことないけど、伝えたい。伝えたいけど、僕の勇気が足りないんだ。
いつ、言おうかな…
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昼休み、僕の好きな人が僕の事を手伝ってくれた。
それだけでも嬉しいのに、室内で距離も近くって…大丈夫かな?僕の心臓の音、聞こえてないかな?
こんなに近い距離になんて、めったにならないから、心臓の音がうるさいや。もう、静かにしてほしい。
そんな事も考えながら途中だった作業を進めてたら、棚の上から箱が落ちてきて…
さっと僕の事助けてくれたんだ。もう、かっこいいったらありゃしない!思わず「好きだなぁ…」とか言っちゃって、今ほんとに慌ててる。え、どうしよ。聞こえてなかったりするかな?
……だめだ、きょとんとしてる。これは聞こえてたな。
でも、僕も返ってきた言葉にびっくりして、きょとんとしちゃった。
「え、そうなの…?両思いじゃん…」って。小声だったけど、でもはっきり聞こえたもん!
え?両思いなの?!お互いに片思いだって勘違いしてたってこと?!
こんなの…まるで運命じゃん。嬉しすぎて嬉しすぎて。
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という訳で、僕達付き合っちゃったよ…。もしかして夢?とか思ったけど、お互い夢じゃない事を確認しちゃったから、現実だ…。え…めっちゃ幸せなんだけど…?
なんて考えてたら予鈴が鳴って、2人で走りながら、僕はこれからの事を考えてわくわくしてる。
〔未来への鍵〕
この世界にはまだ謎がたくさん残っている。しかも、ついこの間謎は増えてしまった。
なぜなら、2ヶ月程前に、世界は一変してしまったからだ。
世界のあちこちに正体不明の生物が現れ、人間に危害は加えないものの、意味の分からない行動をしている。
一部は人間に化け、一部は動物に化け、一部は身を潜めている。
いずれも人間に対しての敵意は今のところ感じられず、政府も混乱しているらしい。
この非常事態が、今後未来にどのような影響を及ぼすかは分からない。
できることなら、いい方向に動いていって欲しいと願っている。
…まぁ、ただの一個人の考えだが。