〔静かな終わり〕
世界が終わる1日前。
ゲームじゃよくある話。
『あなたなら何をする?』って聞かれて、みんな適当に答えるでしょ?でも、実際はどうだろうね。
きっと、みんな騒いで世界はうるさい。あなたなら何をする?
世界が終わる日。
きっと、みんな静かになって世界は沈黙する。
事実を受け入れる人、そんなはずないと否定する人、絶望する人、悲しむ人、恐れる人。
たくさんいるけど、結局静かになるんだ。
そうして、世界は静かに終わりを告げる。
〔祈りを捧げて〕
世界は欲望にまみれていて、みんな裏と表がある。
そのおかげで得をする人もいれば、損をする人もいる。
この国は、平和だ。
つまらないほどに平和だ。不自由なほどに平和だ。
僕のような人は行動を起こす事すら許されはしない。
僕らにできるのはただ祈る事だけ。
祈り続けて、神様に願う。
『もう二度と、この世界に生まれ堕ちてきませんように。』
この、混沌とした汚れた世界で、僕らは異端児として生きる。
いつか、願いが届きますように。
祈りを捧げて。
〔まって〕
まって、おいてかないで。独りにしないで。
伸ばした手が空を切った。
「…夢か…」
夢だと思いたくなかった。独りは怖い。一緒がいい。
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二年前にあった事故。
一般道路で起きた事故で、居眠り運転が元。
自動車四台と自転車・バイクが一台ずつ巻き込まれた。
合計で四人が死亡、十一人が怪我をする事故だった。
恋人である「尊(みこと)」は、その事故に巻き込まれて死んだ。突然。
その時その場に居なかった自分をどれほど後悔したことか。
尊の最後の言葉も、表情も、気持ちも、何もわからない。知らない。それがどれほど怖いか。
一緒について行きたかった。置いていかないでほしかった。
ねぇ、尊。待ってよ。一緒がいいんだ。
お願いだから、待ってて。いつか必ずそっちに行く事になるから、それまで待ってて。お願い。
一生のお願いをここで使う。きっと、それが最善だ。そう、信じてる。
〔風と〕
物事はすべて風と共に。
風によって物は飛ばされ、物は風化する。
風化した先にあるのは消滅。すべてに忘れられ、誰にも知られぬ存在へと変化する。
そう、風はすべてを変えるもの。
きっと、今までにも風に消されてしまった存在は多くある。だが逆に、風と共に進んできたものもある。
風によって物は飛ばされ、物は進化する。
進化した先にあるのは新しいものとの壁。それを越えることで、みなに知られる存在へと変化する。
風は、すべてを変えるもの。
そのすべてが、今存在するすべてである。
そしてそれらは未来へのつながりになるだろう。
〔どんなに離れていても〕
ライ、それは僕の好きな人の名前。
ねぇ、ライ。君はまだ僕の事を覚えているかい?
僕は覚えてるよ。忘れるはずがない。
だって僕は、ずっと後悔し続けているんだから。
もう、僕はライに届かない。すごく遠くて、届かない場所にライはいる。
いつか会えるかなぁ。会いたいなぁ。会って、君に好きだって伝えたい。
もしかしたらもう叶わないかもしれない。覚悟はしてる。
でも、だからこそ星に願うの。
星は、どこからでも見えて、どこからでも触れられるから。
いつか、ライに会えますように。きっと、希望が見えますように。