『真夜中』
時計の針は真上を指す。
眠れない私はブランコに座る。
真夜中の空気は
私には重く冷たい。
誰にも言えないこの気持ち。
私はゆっくりゆっくりブランコを漕ぎ、
前に大きくなった靴を跳ばす。
『君と出逢ってから』
僕は君のこと嫌いだった。
怒りっぽくて、わがままで、
ケンカしたらすぐ泣くし、子供っぽくて
忘れ物も多いし、約束の時間に
ちょっとでも遅れたらほっぺを膨らませる。
でも、本当はすごく寂しがり屋で、
友達のことをすごく大切にしていて、
明るくて、優しくて、僕に無いものを
たくさん持ってる。
君と出逢ってから
僕は笑顔が増えた気がする。
『優しくしないで』
親友がいなくなった。
色んな事を溜め込んで、
風船みたいに破裂したんだ。
私は、気付けなかった。
相談してくれていたら、
力になれたはずなのに。
親友ことを嫌いになった。
私を独りぼっちにしたから。
帰り道で親友の遺書を読んだ。
雨は私の声をかき消すほど、
一緒に泣いてくれている。
『ルール』
どんなに辛くても落ち込んではいけない。
それがここのルールだから。
どんなに馬鹿にされても笑わないといけない。
それがここのルールだから。
どんなに好きな人と別れても泣いてはいけない。
それがここのルールだから。
どんなに辛くても死ねば楽になれる。
それがここのルールだから。
ここでは、靴を脱いで紙を置いてください。
それがここのルールです。
『今日の心模様』
今日の心模様、ちょっぴりブルー。
だって朝から、雨が降ってるから。
今日の心模様、ちょっぴりブルー。
だってあなたに会えなかったから。
今日の心模様、ちょっぴりブルー。
だって友達と喧嘩しちゃったから。
今日の心模様、ちょっぴりブルー。
ゲームの画面は、明るいのに。
今日の心模様、ちょっぴりブルー。
部屋の中は真っ暗。
今日の心模様、ちょっぴりブルー。
私の顔は、水でグチャグチャ。