この道の先に なにが待っているのか
分かるものなら誰か教えてほしい
でも分かってしまったら
それでも歩き続ける覚悟はある?
分からないから
願いや望みを自由に抱いていられるのかも
希望の光は絶やさずに
小さな幸せをかみしめて
とにかく歩き続けてみよう
92:この道の先に
穏やかな春の日差しは
心を優しく包み 解きほぐす
うたた寝を誘っては人々を甘やかす
ジリジリと照りつける夏の日差しは
無防備においそれと近づいてはだめ
決して甘くみてはいけない
肌と髪を守って、こまめに水分補給をして。
そうすれば、快く受け入れてくれる
光を味方につけて、顔を上げたら
きっといいことが待っている
91:日差し
まもなくお昼休みを告げるチャイムが鳴る
ソワソワ
ソワソワ
近づいてくる廊下の足音と話し声
先生の声も教室のざわめきも
瞬く間に聞こえなくなって
廊下の足音に耳をそばだてる
週一回、普段は別棟の校舎にいる君が
移動教室からの帰り、購買部へ行くためここを通る
窓際一番後ろの席から、廊下に視線をむけて
ほんの一瞬、通りすぎる姿を追いかける
ただこれだけで、その日が“今日はいい日”になって
心が満たされていた学生時代
窓越しのあこがれの君
90:窓越しに見えるのは
小指と小指を繋ぐ 運命の赤い糸
赤い糸の相手が人生で最良の人?
赤い糸が複雑に絡まって
途中でプツリと切れてしまったとして
また繋がりあうことはできる?
その実態を 誰も知らない謎多き“赤い糸”
私の小指にからむ赤い糸は
今はただ床にそってだらーんとのびている。。
いつか、ピンと引っ張りあう感覚が小指に伝わって
その相手を知らせてくれるのかい?
いつかはわからないけど
その時を 大人しく待ってみようか
89:赤い糸
モクモクッと空一面に広がる夏の象徴、入道雲。
わたあめみたいな雲に空がのみ込まれてしまいそう。
落雷や夕立はあうとげんなりするけど
よくいえば 夏の風物詩の一つ。
今年も、暑い夏が顔をだし始めてる
88:入道雲