「ほかの子には内緒だよ?」
子供の頃、幾度となくこんな台詞が飛び交った気がする
たとえばそれが、どんなに些細なことであっても
“二人だけの秘密”になったとたん
存在感を増して特別なものになるから不思議だ
大人になってもこの感覚は変わらない
むしろ、大人になるにつれて
“二人だけの秘密”がもつ威力は大きくなっていく
秘密の共有は
二人の距離をグッと近づける
31:二人だけの秘密
優しい人
だから惹かれたんだと思う
でも、みんなに分け隔てなく優しいきみだから
心の奧は見せてくれない
恋人の立場でも
君のその優しさが、私にやきもちを妬かせることもあるだろうし
片想いなら
その優しさを勘違いしそうになるけれど
間違っても自分だけと自惚れてはいけないの
、、優しさはときどき罪になる?
30:優しくしないで
カラーセラピーって言葉を聞いたことがあるけど
色のもつ力って確かにあると思う。
鞄、傘、帽子
花、フルーツ、 飴玉、虹
身につけたり、目で楽しんだり、ときに味わってみたり。
ぼんやりした視界がひらけて、鮮明になる感じ。
たくさんの色たちが
ケンカもせず共存する世界ってとても美しい。
29:カラフル
楽園というと
南国のイメージ(青い空と海、ヤシの木)
パラダイスという響きになると
またちょっと違うイメージ(楽しい開放的な空間?)
いったことはもちろんないんだけど
天国 や 極楽浄土 とも違う気がするなあ。
何やら楽しげなところということは分かる。
でも不思議なもので、
人生の最後は楽園で とか 楽園を追い求めて、
みたいな気持ちは全くおきない。
楽しい!刺激的!ってそういうのも悪くはないけど、
心がおだやかで、安心して息を吸えることのほうが
今の私にとっては何倍も心地良いのです。
日常の中に楽園を
28:楽園
やたら風の強い日が増えた気がする
しかも、昔よりその威力が増した気がするのは
気のせいだろうか
“ヘアセット”なんて言葉がむなしいくらい
無惨に形を崩して、あらゆるものを吹き飛ばそうとしている。
なにか怒ってます?と問いたくなるほど。
キミの威力を肌で感じたのは確か小学生のとき。
グラウンドの真ん中で、一瞬にして巻き上がる砂埃の嵐に、慌てて目を瞑ってた。
ここまで書いてると、キミに対してなんだかあまりいい印象がないようにみえるけど 実はそんなこともない。
ふわっとやさしく頬をなでられたら気分が上がるし、
キミの手にかかれば、命を吹き込んだようにモノが自己主張をはじめる。
キミの後押しを背中に受けて、一等賞のゴールテープをきったこともあった。
あらがえば行く手を阻まれてしまうけど、
キミの力を味方につけられたら、きっと。
見えない風を感じたときは、
怖がらずに身を任せてみたい。
どこまでいけるかな。
27:風に乗って