【輝き】

誰だって輝ける
そう思っていた頃もあった

そんなの嘘だと、今では思う

綺羅びやかな世界で輝いている人も
輝いている姿を見せている裏側で
たくさんの苦労や苦痛を抱えている

誰かから羨ましがられるような人だって
他の誰かを羨ましがって
他の誰かと自分を比べて

誰かを輝かせるために 誰かのために時間を割いて
それが自分の生き甲斐だと言い聞かせてあがいて

笑顔が素敵だと言われても嬉しくない
その笑顔は外の人に見せるために作ったものだから

誰だって輝けるわけじゃない

ただ

誰だって輝く瞬間はある
その瞬間を得るためにあがいて生きて

いつか最期の瞬間を迎える時に
誰かの笑顔を思い浮かべられなら
その人生は淡く優しく 輝いていたといえるのかなと

そう信じて
生きるのも悪くないよ

世界が何を言っても
あまり関係ない

だって私は
私の目に映る範囲でしか
物事を認識できないから

それって 皆 一緒でしょ

【雨に佇む】

少しぐらい立ち止まってもいい
走り続けてきたんだから

ゆっくりと周囲を見渡してみよう
ずっと前だけしか見てなかったから

ずっとあなたを見守っていたよ

だから少しだけでいい
この雨があがるまで
少しだけ足を止めてみて

そんな時間も悪くないよ