宝物だった時間を壊したのは、
彼らじゃない。
全部、私だ。

そしてまたひとつ罅が入って。
わかっているのに止まれない私は、
泣く資格なんてない。

-宝物-

紅茶の香りとアンドレ・ギャニオン。

トーストにハムエッグ。

穏やかな日曜日の朝。

そんな記憶。

-紅茶の香り-

あの日
あの時間
あの場所で

-忘れたくても忘れられない-

自分のために泣くのは弱い人間だと。
簡単に涙を流す人にはなるなと。

それでも溢れる涙が止まらないときは
どうすれば良いのだろう。

私は誰のために泣いているのだろうか。

-涙の理由-

10年続けたバレエ。

本当に楽しくて大好きだった。
踊っている自分は最強で自由だった。

なんでやめちゃったんだろうね…。

-踊りませんか？-